フレンチ/東京のレストラン

ブール・ノワゼット・トウキョウ(銀座三越)

パリの人気ネオビストロが銀座三越にやってきた。5000円で限りなくクオリティの高いガストロノミー(美食)が楽しめる、これからのフレンチの方向を示唆すべくブール・ノワゼットの挑戦が始まった。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

ネオビストロ

日本でも昨年くらいからネオ・ビストロという言葉が聞かれるようになってきた。元々はパリから来た言葉で、ミシュランの星付レストランのスターシェフがガストロノミー(美食)の世界を脱出し、気軽なビストロ業態でこれまでどおり料理の腕を振るい価格以上の料理を出すビストロを言う。
ブールノワゼット

ウッディな店内

パリのブール・ノワゼットは低価格でガストロノミーが楽しめるパリの人気ビストロだ。

2008年度のFIGAROスコープが選ぶ「パリ最高のネオ・ビストロ」では堂々の2位。その東京店が銀座三越のリニューアルに伴って昨年開店。生き残りをかけて、これまでにない「美食」を銀座三越のマグネットにしたい姿勢が垣間見える。

ブールノワゼット

フレンドリーなスタッフも楽しい時間をしっかり演出。

商業施設の中だけに様々な制限があるだろうが、少なくともブール・ノワゼットの料理はネオ・ビストロに相応しい、価格以上の満足感を得られるものと言っていいだろう。

賢明なる読者の皆さんは休日の百貨店のランチに並ぶなんてことはしないだろうから、ここでは比較的ゆったりとした雰囲気の中で楽しめるディナーについて書いてみたい。

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