ゲーム業界ニュース/ゲームニュース講座

ドラゴンが向かってくるから、思わずよけてしまった(3ページ目)

2011年1月8日~10日の3日間にわたって千葉県にある幕張メッセで開催されたNINTENDO WORLD 2011 ニンテンドー3DS 体験会。3DSが一般のユーザーへ初お披露目となるということで、たくさんの人が会場に集まりました。多くのユーザーの目当ては、やっぱり3DSの立体映像を、ひと目見てみたい、ということでしょう。しかし、もうひとつ、会場でユーザーを大いに驚かせた3DSの機能があるんです。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

みんながドラゴンをよけ、自分の顔に襲われる

nintendogs+catsの図

犬がプレイヤーの顔を認識して駆け寄ってくるって、それヤバイでしょう。想像しただけで可愛くてたまりません。(イラスト 橋本モチチ)

3DSのカメラと、PSムーブやKinect、そして同じDSシリーズのDSiやDSiLLのカメラとは、大きな違いがあります。それは、最初からハードに標準でついていたか、そうではなかったか、の違いです。

ゲームというのは、最初からハードに装着されていない機能、周辺機器というのは、どうしても多くのゲームでは採用されにくい傾向があります。DSiやDSiLLのカメラにしても、オンラインダウンロード販売専用のDSiウェアで使われることはあっても、店頭に並ぶパッケージのゲームではほとんど使われていません。それは、カメラがついていない初代DSやニンテンドーDSLiteのユーザーが遊べなくなることが、理由の1つとして挙げられます。

PSムーブやKinectに関しても、対応ソフトであればまだしも、専用ソフトに関しては、PSムーブやKinectを持っていないユーザーに買ってもらうのはかなり敷居が高くなるわけで、それなりにリスクがあります。

3DSは、おそらく初めて、最初からカメラを装着した、コンシューマーのゲーム専用機でしょう。そればかりか、今ご紹介したように、内蔵で最初から、カメラを利用した新しいゲーム体験を持つソフトが入っています。3DSを購入した人のほとんどが、ドラゴンをよけたり、自分の顔に襲われたりして、「ドラゴンが向かってくるから、思わずよけちゃったよ」なんてことを周りに言うんです。それは、カメラというデバイス使った新しい遊びが広まっていくことに、とても大きな意味を持ちます。

他にも、写真を撮影して、その写真からMiiを作れるMiiスタジオというソフトが内蔵されていたり、3DSと同時発売の犬や猫を飼うことのできるゲーム、nintendogs+catsでは、ゲームの中で飼っている犬が、3DSのカメラを通してプレイヤーの顔を覚え、そのうち3DSをパカッと開けただけで駆け寄ってくるようになると言います。

3DSというハードは、発売当日から、カメラを使った遊びをこれでもかとユーザーにアピールすることになります。そのどれもが、多くのユーザーにとって実に新鮮な、驚きのあるゲーム体験となるでしょう。そしてそれは、また、新しいゲームが生まれていく大きなムーブメントになるかもしれません。

【関連記事】
3DSで大事なのは通信機能かもしれない(AllAboutゲーム業界ニュース)
携帯ゲーム機にジャイロがつくとどうなるか(AllAboutゲーム業界ニュース)
3DSの3Dでゲームは変わらない?(AllAboutゲーム業界ニュース)

【関連サイト】
田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)

【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気のゲームソフトを見るAmazon で人気のゲームソフトを見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます