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電装品を追加したら、オルタネーターの見直しも必要!?(2ページ目)

オーディオやカーナビなど電装品を追加したクルマでは、バッテリーが上がりやすかったり、電装品の作動が不安定になることがある。これは消費電力に対して、オルタネーターの発電量が不足していることが原因だ。そんなときは、オルタネーターの容量アップが有効だ。

執筆者:宮島 小次郎

抵抗を抑えつつ、発電効率を高めた最新のオルタネーターに注目
 

セグメントコンダクター式コイル

セグメントコンダクター式コイル(左)と従来型コイル(右)を比べてみると、コイルの断面形状だけでなく、その巻き方も大きく異なる

オルタネーターの容量が足りない場合、当然容量の大きなタイプに交換する必要がありますが、前述のように単に容量を上げただけではオルタネーターを駆動する抵抗が増え、燃費が悪化するなどの問題もでてきます。そこでおススメなのが、発電容量を高めつつも、抵抗を抑えられる最新のセグメントコンダクター式コイルを使用した製品です。

セグメントコンダクター式コイルとは、デンソーが開発した技術で、2000年頃からトヨタ車を中心に採用が進められており、現在ではトヨタ車以外でも燃費を重視したエコカーなどで採用例が増えています。

セグメントコンダクター式コイルの特徴は、そのコイルの巻き方と銅線の形状にあります。従来のオルタネーターでは、一般的な丸型断面の銅線を巻いたコイルが採用されていましたが、セグメントコンダクター式では角型断面の銅線が規則正しく巻かれています。銅線の断面を四角くしたことで、銅線をより密に巻くことができ、コイルの電気的な抵抗を抑えることができるのです。

ブラックオルタネーター

ADVANCE ブラックオルタネーター    価格:5万2290円~ 問:アドバンス

また、銅線の巻き方も通気性に優れた形状で、冷却性が向上しているというのもセグメントコンダクター式の長所です。オルタネーターが発電する際に発生する熱は、発電効率の低下に繋がるものですから、いかに効果的に冷却ができるか、というのもオルタネーターの効率に大きく影響してくるポイントです。こうした改良の結果、最新のセグメントコンダクター方式のオルタネーターでは、従来式よりもコイルの抵抗を50%低減しつつ、発電効率を10%も高めているのです。

そんなセグメントコンダクター式オルタネーターを、もともと従来型のオルタネーターを採用しているクルマに装着できるよう設定された製品が、アドバンスがリリースする『ブラックオルタネーター』です。適合車種はまだ少なめですが、国産車を中心に軽自動車やコンパクトカー、スポーツカーなどに向けてラインナップされます。

ブラックオルタネーターは、純正よりも発電量が高く設定されているのはもちろん、オルタネーターを駆動する抵抗が少ないため、エンジンのレスポンス向上などの効果も期待できます。そのため、電装品を追加して、発電量が不足気味のクルマはもちろん、オルタネーターの駆動抵抗低減による燃費の向上やエンジンのピックアップ向上を求めるユーザーにも最適です。
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