抵抗を抑えつつ、発電効率を高めた最新のオルタネーターに注目
セグメントコンダクター式コイル(左)と従来型コイル(右)を比べてみると、コイルの断面形状だけでなく、その巻き方も大きく異なる
セグメントコンダクター式コイルとは、デンソーが開発した技術で、2000年頃からトヨタ車を中心に採用が進められており、現在ではトヨタ車以外でも燃費を重視したエコカーなどで採用例が増えています。
セグメントコンダクター式コイルの特徴は、そのコイルの巻き方と銅線の形状にあります。従来のオルタネーターでは、一般的な丸型断面の銅線を巻いたコイルが採用されていましたが、セグメントコンダクター式では角型断面の銅線が規則正しく巻かれています。銅線の断面を四角くしたことで、銅線をより密に巻くことができ、コイルの電気的な抵抗を抑えることができるのです。
ADVANCE ブラックオルタネーター 価格:5万2290円~ 問:アドバンス
そんなセグメントコンダクター式オルタネーターを、もともと従来型のオルタネーターを採用しているクルマに装着できるよう設定された製品が、アドバンスがリリースする『ブラックオルタネーター』です。適合車種はまだ少なめですが、国産車を中心に軽自動車やコンパクトカー、スポーツカーなどに向けてラインナップされます。
ブラックオルタネーターは、純正よりも発電量が高く設定されているのはもちろん、オルタネーターを駆動する抵抗が少ないため、エンジンのレスポンス向上などの効果も期待できます。そのため、電装品を追加して、発電量が不足気味のクルマはもちろん、オルタネーターの駆動抵抗低減による燃費の向上やエンジンのピックアップ向上を求めるユーザーにも最適です。