満充電を保つことで、バッテリーの劣化が抑えられる!
バッテリーのコンディションを維持するためには、バッテリーを常に満充電の状態に保つことが理想だ。そのためには、毎日ある程度の距離を走る方法が有効だが、実はそれ以上に効果的なのがバッテリーチャージャーで充電するという方法だ
気温が下がるこれからの季節に多くなるのが、バッテリーのトラブルです。バッテリーの性能は温度が下がると低下するため、劣化して容量が低下してきた状態だとバッテリー上がりを起こしやすくなるのです。では、そもそもバッテリーの劣化はどうして起こるのでしょうか。
これは以前の記事でも紹介しましたようにサルフェーションと呼ばれる結晶がバッテリー内部の電極板を被うことで、電極板の反応面積が減ることがその最大の要因です。ただし、バッテリーが満充電の状態であれば、理論上、サルフェーションは発生しません。
毎日それなりの距離を走っているクルマでは、バッテリーが非常に長保ちするという経験をしている方もいるかと思いますが、それは満充電に近い状態が保たれていることで、サルフェーションが発生しにくく、結果としてバッテリーの劣化が抑えられていることがその要因なのです。
それでは、毎日乗らないクルマや乗ったとしても近距離ばかりという場合には、どのようにしてバッテリーのコンディションを保てばいいのでしょうか。その解決方法のひとつが、バッテリーチャージャーを使って、満充電を保つという方法です。
ただし、バッテリーチャージャーとひと口にいっても、市場には実に様々な製品があります。一般的に量販店やホームセンターなどで販売されているタイプは、バッテリーが上がったときに短時間で充電することを目的としたものが多いようですが、バッテリーをメンテナンス的に補充電するにはそれ専用に開発された製品が最適です。
CTEKバッテリーチャージャーJS3300 価格:2万5200円 問:ワーズインク
ヨーロッパではフェラーリやポルシェ、メルセデス、BMWをはじめとする多くの自動車メーカーが純正アクセサリーとして採用していることからも、CTEK製品の信頼性の高さは伺えます。もちろん、ヨーロッパと日本では家庭用電源の電圧も異なるため、日本向けの製品は日本の市場に向けて改良した専用品となっています。
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