派遣で働く/派遣の転職・キャリアアップ

派遣が35歳を過ぎても働くには?(2ページ目)

派遣の「35歳限界説」は間違っている!?事務系の派遣アシスタントが、年齢を重ねても働き続けるためのキャリアについて考えます。

中村 天江

執筆者:中村 天江

派遣で働くガイド

「年齢の壁」をこえて派遣で働き続けるには?

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いくつになっても働き続けるには?

年をとっても働き続けている派遣スタッフにはどんな特徴があるのでしょうか?労働政策研究・研修機構が派遣会社に行った調査から、その特徴をいくつか抜き出してみましょう。

■業務内容
  • 経理、財務、法務、貿易などの専門性の高い仕事
  • チーフなど、リーダーシップを取ることができる
■ヒューマンスキル
  • 周りに合わせて周りの人たちをうまく立てることができる
  • コミュニケーション能力や協調性、正確性  
  • 問題解決力や改善力、生産性を高めていこうとする積極性
などがあげられています。

専門性、リーダーシップ、ヒューマンスキルは、どんな仕事にも求められる本質的な能力。年齢を重ねて働きづづけられるかどうかは、年齢相応の働き方ができているかが問われるといえるでしょう。

もっと詳しく知りたい方は、ぜひ、労働政策研究・研修機構の「人材派遣会社によるキャリア管理」を読んでみてください。21~27ページに、派遣スタッフが年齢の壁を越えるための条件がほかにも掲載されています。

派遣アシスタントからのキャリア形成

派遣として、上記のような能力を高めていくことも含め、派遣アシスタントからキャリアアップする方向性は4つあります。

  1. 派遣としてある分野のスペシャリストになる
  2. 派遣としてリーダー的なポジションにつく
  3. 直接雇用の主力メンバーを目指す
  4. 直接雇用のサポーティブメンバーになる


まず1つめは、派遣としてある分野のスペシャリストになる。例えば、一般事務で商社に派遣され、貿易に関する仕事をするうちに業務知識を身に付け、専門性を高める。庶務業務でアシスタントをしている間に、秘書検定を受けて、秘書の仕事に移れないか打診してみる。このようにして、だんだんとスペシャリストのキャリアをつくっていく派遣スタッフは少なくありません。

次に2つめのリーダー的なポジションを目指す場合。販売やコールセンターなど、チームで派遣される職場でリーダーシップを発揮する。業務上、派遣先の若手社員に仕事を教えなければならず、マネジメント力が身につく。実務経験を通じてリーダー的な能力を発揮し、派遣先からも派遣会社からも頼りにされるケースです。

3つめの「主力メンバー」とは、目標や責任をもって会社に貢献していく人物のことを指します。たいていは、正社員としてそれなりに大変な仕事をがんばるというパターン。2でも取り上げた「リーダーシップの発揮」や「マネジメント経験」は、主力メンバーをめざすうえで重要なスキルになります。このようなキャリアアップについては、「派遣の正社員転職をはばむ3つの壁」「派遣が正社員転職を勝ち取る3つのポイント」などをご覧になってください。

サポーティブなメンバーとして直接雇用化を目指す場合は、次ページに。まじめな派遣スタッフほど陥りがちな罠についても考えます。

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