大切なのは、リーダーシップではなく「フォロアーシップ」
前面に立つのではなく、みんなを支えるのが好き。昇進や昇給がそれほどなくても、誰かの役に立っていると実感できる仕事を続けたい。ホスピタリティあふれる派遣スタッフの中には、このようなサポーティブな仕事を志向する人も少なくありません。このような志向の人に大事にしてほしい能力は、「フォロアーシップ」です。フォロアーシップとは、ロバート・ケリーという人が提唱したリーダーシップの対になる概念で、まだあまり知られていません。組織を率いて目標を達成するのがリーダーシップ、リーダーを支え組織に貢献するのがフォロアーシップです。
年齢を重ねても派遣で働き続けられる人の特徴でかかげた、「周りに合わせて」「協調性」という能力は組織への貢献のことですし、「周りの人たちをうまく立てることができる」や「生産性を高めていこうとする積極性」などはリーダーの支援にあたります。このような能力は、「ただ言われ事だけをすればいい」というのとは違い、補助的な仕事を通じて高いパフォーマンスを発揮することを意味します。
フォロアーシップは参謀にも求められる奥深い能力。サポーティブな働き方を志向するのであれば、ぜひこの能力を意識していきましょう。
女性らしく、マチュアに働こう
「女性のマチュアな働き方」を提唱した現テンプスタッフの武藤豊美氏
武藤さんによれば、アシスタントの女性が長く働き続けるために大切にすべきことは2点。
- 親切に丁寧にを心がける
- 自分を客観的にみれる
キャリアUPで大切なのは、誰かに必要とされる人になること。自分らしいキャリアの方向性を見極めて、能力を磨いていきましょう!
なお、「誰かに必要とされる=ニーズのある」仕事には偏りがあります。例えば、同じ正社員であればサポーティブな仕事よりも、主力メンバーの求人が多いのが現実です。年を重ねても働き続けるためのキャリアづくりでは、あなたが希望する仕事や業界で、今後10年、20年と仕事がありそうかも考えてみてくださいね。