渋谷、恵比寿、中目黒から徒歩圏、
見晴らしの良い、歴史ある高台
旧山手通りと駒沢通りの交差地点。右に曲がると目黒川を経て山手通りに出る。左に曲がると恵比寿駅、それを超えると明治通り、左折すると渋谷駅
東急東横線で渋谷の隣。というよりも、渋谷、恵比寿、中目黒の三カ所のちょうど真ん中にあるのが代官山。恵比寿、中目黒から歩いて10分ほど、渋谷からでも10数分あれば歩ける距離ですから、いったい、どこからどこまでを代官山と言ってよいか、悩むほど。ここではざっくり、東急東横線周辺から北側、目黒川の東側、町名では渋谷区恵比寿西、代官山町、猿楽町、鉢山町、目黒区青葉台あたり。不動産の一部の表記には最寄り駅代官山といった時に渋谷区側の鶯谷町、南平台町あたりまで入れていることもありますが、率直なところ、鉢山町でも渋谷寄りになると、ちょっと遠いかなという気がします。といっても、もちろん、歩けない距離ではないので、そのあたりはおおよそこのあたりということにしておきましょう。
東京メトロ日比谷線が地上に出るあたりから見上げると、代官山が本当に山のように見える
さて、全体としてこのエリアを見てみると、何よりポイントになっているのは高台であるということです。渋谷から東急東横線に乗ると非常によく分かりますが、東横線がJR山手線と交差する右側が代官山エリアで、ここは非常に急な崖。同様に駒沢通りから見ても、山手通りからみても高台で、特に目黒川に下る道はどこも上るのに息が切れるほどの傾斜があります。実際の地形は、旧山手通り沿いを中心に高台が続き、西側は目黒川に向けて下がり、東は渋谷の鶯谷町に向けて下がるという形。下がった地形にある町が鶯谷町というのは、なんとも分かりやすい話です。
ヒルサイドテラス内にある猿楽塚。都心近くにあって残されているのは珍しい。誰でも入れる
近くに川がある高台ですから、当然ながら昔から人が居住する地でもあり、有名なのはヒルサイドテラスの敷地内にある猿楽塚。6~7世紀、古墳時代の末期に作られた墳墓で、地名はこれが昔から猿楽塚と言われていたことにちなむものです。また、ヒルサイドテラスの隣には東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎治郎氏の邸宅が公開されていますが、これなどを見ると、高台=お屋敷が建つという図式がよく分かります。
代官山とその周辺エリア
代官山周辺の位置概念図。主な路線、道路、記事中に出てくる地名などを入れ込んである。中目黒には東京メトロ日比谷線も乗り入れているが紙幅の関係上省略。位置、距離などは正確ではありません
では、実際の
東急東横線代官山の様子を住む人視線で見ていきましょう。