3列目は非常用
2列目は先代同様、折りたたんでも立てても外すこともできるユニークなシート。2列目はスペース的には大人でも十分な広さだが、3席とも座ると少し狭く感じるかも知れない。サードシートは大人だと非常用。2-3列目の居住性を重視するならシャラン、夫婦2人に小さな子ども2人ならトゥーランが扱いやすいかもしれない
2列目は先代同様にシートを引き起こすことも、脱着することも可能。さらに中央席をはずして、左右のシートを少し離して設置することもできる。これならリクライニングもできるし、ゆったりとくつろげる。
走りはスポーティ系
サードシートは分割して倒せる。2列目は背もたれを倒すか座面ごと立てるか、脱着するか3通りから選べる
走らせてみると想像以上によく走る。「ミニバンに運転の楽しみは期待していない」そんなお父さんのため息をいい意味で裏切ってくれるのが、新しいゴルフ・トゥーラン最大の魅力だと思ったのだ。1.4Lツインチャージャーは140psと、ゴルフの160psよりも抑えられているが、1250~4000回転と実用域で最大トルクを発揮するのと、7速DSGの恩恵により、動き出しからスムーズ。急勾配でもストレスなく軽々と回っていく。
しかも、先代よりも腰高感が抑えられた姿勢でコーナリングもまったく苦手としない。その分、乗り心地はやや硬めだ。VWからの乗り替えなら違和感は抱かないだろうが、日本のミニバンからの買い替えだと慣れが必要かも知れない。しかし、高速道路を使ったロングドライブでは高い直進性を含め、信頼できる走りと実感するはずだ。
ミドルクラスのミニバンは、日本では新型セレナやステップワゴンなどの
背高系、ウィッシュやストリームなどの低ルーフのワゴン系など多士済々だが、走りの鋭さとロングクルージング時の信頼感ではトゥーランが抜きんでているかもしれない。そうした走りも楽しみたい人には一考の価値があるモデルだ。