VW(フォルクスワーゲン)/トゥーラン/シャラン

新型シャランとトゥーラン同時登場で競争激化!?(2ページ目)

約15年ぶりのフルモデルチェンジ、約11年の日本お目見えとなったフォルクスワーゲン・シャランと2代目にスイッチした新型ゴルフ・トゥーランが登場した。シャランは来年2月からの販売・納車になるが、まずはトゥーランの走りも含めて紹介しよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

ゴルフ・トゥーランが新型にスイッチ

トゥーラン・フロントマスク

ゴルフ・トゥーランは輸入ミニバン初のエコカー減税対象車。ボディサイズは先代よりも15mm短くなっているが、全幅と全高は変わらない。価格はブラックルーフレール、16インチアルミホイールを履くTSIコンフォートラインが293万円、アルカンターラ&ファブリックシート、シルバールーフレールのTSIハイラインが339万円。個人的には300万円を切るTSIコンフォートラインでも十分満足できると思う


日本に04年4月に投入されたゴルフ・トゥーランも2代目に移行した。
一見大きく変わっていないように見えるが、ドア以外となるボディパネルを一新し、空力性能もCd値0.32から0.29へと大きく向上している。ボディサイズは全長4405×全幅1795×全高1670mmで、シャランよりもひと回り小ぶりだ。

エンジンは1.4L TSIツインチャージャー。エコカー減税対象車になるのと同時に、乾式7速DSGが組み合わされる。10・15モード燃費は14.6km/Lに向上し、得意とする実用燃費も向上が期待できるはずだ。

質感が大きく向上

インパネ

ゴルフ譲りの高い質感はトゥーランも同じ。ナビはオプション。シンプルだがボタンが使いやすい位置にあるから、ウインカーとワイパーの位置が逆である以外、日本車からの買い替えでもすぐになれるはず

 

ゴルフベースのトゥーランだが、車内に乗り込むとゴルフ譲りの高いクオリティに感心させられる。インパネは見た目、触感ともに高級車とまではいかないが、隙を感じさせない完成度。3本スポークのレザーのステアリングやシフトノブは新しい形状に変更されている。メーターもホワイトイルミネーションを採用するなど、少し色気も増しているのが朗報だろう。

シートアレンジに関しては、大きく変わっていない。一番座り心地がいいのが1列目で、運転席は少しアップライトな乗車姿勢になり、ペダルを踏み下ろす感覚なのも先代と同様だ。2列目はシャランも同じなのだが、3等分された独立シートが並ぶ。日本車のように、中央席を狭くして両サイドを広くするという思想ではない。シトロエンC4ピカソや他の欧州、北米のミニバンも同じ、3席平等というのが基本的な考え方が成立しているのだ。メリットとしては中央席でも窮屈しないことだが、大人には幅が狭く感じるのは事実。もし、2列目はエスティマやMPVのように立派なシートが欲しいのであれば、好みと違うかも知れない。逆に、2列目に子どもを3人座らせないというようなニーズなら最高の一台といえるだろう。

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