ゴルフ・トゥーランが新型にスイッチ
ゴルフ・トゥーランは輸入ミニバン初のエコカー減税対象車。ボディサイズは先代よりも15mm短くなっているが、全幅と全高は変わらない。価格はブラックルーフレール、16インチアルミホイールを履くTSIコンフォートラインが293万円、アルカンターラ&ファブリックシート、シルバールーフレールのTSIハイラインが339万円。個人的には300万円を切るTSIコンフォートラインでも十分満足できると思う
日本に04年4月に投入されたゴルフ・トゥーランも2代目に移行した。
一見大きく変わっていないように見えるが、ドア以外となるボディパネルを一新し、空力性能もCd値0.32から0.29へと大きく向上している。ボディサイズは全長4405×全幅1795×全高1670mmで、シャランよりもひと回り小ぶりだ。
エンジンは1.4L TSIツインチャージャー。エコカー減税対象車になるのと同時に、乾式7速DSGが組み合わされる。10・15モード燃費は14.6km/Lに向上し、得意とする実用燃費も向上が期待できるはずだ。
質感が大きく向上
ゴルフ譲りの高い質感はトゥーランも同じ。ナビはオプション。シンプルだがボタンが使いやすい位置にあるから、ウインカーとワイパーの位置が逆である以外、日本車からの買い替えでもすぐになれるはず
シートアレンジに関しては、大きく変わっていない。一番座り心地がいいのが1列目で、運転席は少しアップライトな乗車姿勢になり、ペダルを踏み下ろす感覚なのも先代と同様だ。2列目はシャランも同じなのだが、3等分された独立シートが並ぶ。日本車のように、中央席を狭くして両サイドを広くするという思想ではない。シトロエンC4ピカソや他の欧州、北米のミニバンも同じ、3席平等というのが基本的な考え方が成立しているのだ。メリットとしては中央席でも窮屈しないことだが、大人には幅が狭く感じるのは事実。もし、2列目はエスティマやMPVのように立派なシートが欲しいのであれば、好みと違うかも知れない。逆に、2列目に子どもを3人座らせないというようなニーズなら最高の一台といえるだろう。
次ページは、居住性について