トロパン トウキョウのシェフ、田中真司さん
シェフの田中真司さん
ボクシングで減量中だった時で「店にパンが並んでいるシーンを見て、なんか温かいなーと憧れて」パン職人の道へ。
田中さんのパンに大きな影響を与えたのは、独創的なパンで知られる井出則一さん。彼が在籍当時の青山のデュヌラルテで働いたことが今の田中さんのパン作りのベースとなっています。
2009年7月、池尻大橋の商店街に「トロパン トウキョウ」をオープンしてから田中さんは、ミニマムな設備であっても工夫しながら、作業性よりなによりおいしさにこだわって、独自のパンを生み出してきました。
トロパン トウキョウの店内
トロパン トウキョウならではのパン
イケジリーナ(180円)
たとえば「イケジリーナ」は、ベーコンの油が隠し味になっていて、正統派バゲットではないけれど、食べる手がとまらなくなるバゲットです。
「60点のパンを焼いて、料理とあわせた時に100%になるという考えのほうが普通かもしれない。でも僕が目指すのは最初から100点のパンかも」
パンとなにかを合わせて食べるというよりは、パン単体で完結したければできるのが、トロパンの特徴かもしれません。
ヒガシヤマ (480円)
豆腐と豆乳の入った水分量の多い食パン、「ヒガシヤマ」は、店の並びの豆腐屋さんから素材を入れている、ここならではのテイスト。光り輝く絹のような生地はしっとりと柔らかく、もちもちとした弾力も楽しめる食パンです。