Web閲覧やオフィス作業まで、体感速度は快適
CPUはCore i5-560M(2.66GHz)でモバイル向けだが、最大3.2GHzで動作し、Web閲覧、オフィス文書作成、デジカメ画像の管理・編集加工、ビデオ映像の簡単な編集など、いずれも快適に作業できる。ただグラフィックスがCPU内蔵式なので、高いグラフィックス性能が求められるPCゲームには適していない。標準メモリは4GBと十分なので、特に増設の必要はないだろう。ダブル録画、DTSサラウンドに対応
本体下部にあるDTS HDサウンド対応スピーカーはデザイン的にも美しい
NTTドコモ製品のみの対応だが、「ケータイ書き出し」機能を使えば、録画した番組を携帯電話に簡単に持ち出せる。携帯でテレビを見る人には嬉しい機能だろう。
Blu-rayコンテンツで使われている高音質のDTSサラウンドの再生も可能だが、ステレオ2チャンネルでの再生になる。スピーカーはモニタ下部に下向きに配されるため、接地面には障害物を置かないようにしたい。
USBポートが各面に配置されていて便利
左側の2つのUSBポートは、高速なデータ転送ができるUSB3.0対応。外付けHDDの接続に適している
ポートは背面3、左側2、右側1と各面にある上、機体が回転するので抜き差しや取り回しは簡単だ。HDMI入力ポートもあるので、Xbox 360などのゲーム機の出力画面として使うこともできる。欲をいえば、DTSサラウンドをアンプに出力するデジタル出力ポートがほしかった。
ビジネス、ファミリー向けソフトが付属
3Dの熱帯魚を育てるゲーム、「とびだす熱帯魚!」など、ファミリー向けのソフトが多数付属する
特にセキュリティソフトが複数(Norton Internet Security2011、ウイルスバスター2010、マカフィー・サイトアドバイザプラスなど)付属しているのだが、ユーザーが自分の使いやすいソフトを選べるのは、富士通製品のすぐれたところだ。
AV機能重視でコストパフォーマンスも良
実勢価格は平均でも20万円を切っており、3Dコンテンツの普及を見越して数年使うとすれば、コストパフォーマンスはよい。3D機能が不要なら、3~4万円安い、一つ下のクラスのFH700/5BDもオススメだが、HDMIポートは付属しないなど、長く使うことを考えると物足りない部分もあるだろう。3Dコンテンツを含めた「AV機能重視」のユーザーにおすすめしたい。【関連リンク】
富士通 FMV ESPRIMO FH900/5BM