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入る? 入らない? ペットの保険(3ページ目)

人間と違って、ペットには健康保険のような社会保険制度がなく、医療費は全額自己負担となります。名獣医師のドラマに出てくるような医療はまれかもしれませんが、全額自己負担となると、ペット保険に入るべきかどうか、迷うところです。そこで今回は、ペット保険について考えてみました。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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ペットにかかった医療費は、実際いくら?

画像3

室内で飼うと、この子の具合もよく分かるね!

ペット保険に入らない場合、全額自己負担の医療費をどう備えるかが大切です。実際にかかった医療費について、ペット総研が調べたところ、犬や猫を飼っている人の1年間の医療費は、次のようになっています。
図表2

ペット総研 アンケート調査結果「愛犬の病気と健康管理」「愛猫の病気と健康管理」をもとにガイド平野泰嗣が表作成


診療費の年間平均額は、犬全体で約4万3千円、猫全体では約2万5千円でした。意外なことに、犬、猫どちらも、室内飼いの方が診療費は多くなっていました。そういえば、フローリングの床は足に負担がかかるので、関節炎になる犬が多いと聞いたことがあります。室内飼いがペットにとって良くない、というわけではなく、目が行き届くために体調の変化に気づきやすいという面もあるようです。

さて、医療費の平均額だけ見てみると、このくらいの金額なら生活費で賄えるかな? という印象があります。けれども、大型犬や高齢のペットになると医療費もグンと高くなりますので、飼っているペットの状況に合わせて保険を検討するとよいでしょう。

 

ペット保険を選ぶポイントは?

ペット保険に加入している人が、加入する際に重視したことは、次のような点です。
図表3

DIMSDRIVE「ペットに関するアンケート2009」よりガイド平野泰嗣がグラフ作成(クリックすると拡大表示されます)

補償内容や保険料を重視することはもちろんですが、対応している病院の多さ等も重視されているのですね。確かに、保険会社が指定している動物病院が通える範囲になかったり、かかりつけの動物病院が使えなかったりしたら、大変不便です。これから加入を予定している人は、ぜひこうした項目にも注意してみてください。

 

ペットの健康も予防が大切

ガイド平野のペットも生後6ヶ月を超えましたが、これまでに何回か動物病院にいきました。診察を受けて感じたことは、治療費以外にもお金がかかる、ということです(皮膚が弱っているといえば、敏感肌用のシャンプーを勧められるなど)。さらに、夏バテで胃腸の具合が悪い時には、「フードを食べないようだったら、これを試してみてください」と缶詰めやプレミアム感たっぷりのレトルトフードのサンプルをくれたりします。

「ペットは言葉で表現できないから、私達ができる限りのことをしてあげたい」「体調が良くないなら、なおさらのこと」といった飼い主の心理をよく突いています。けれども、ちょっと食欲がないかな? と思って、おいしい食事を与えたところ、ワンちゃんは「こんなにおいしい物もあるんだ!」と知ってしまうことに……。(わが家でも、今までのフードを食べなくなってしまったことがありました)。このパターンにはまって、次から次へと新しくておいしいフードを与え続け、「ペットがメタボになってしまった」という話も聞いたことがあります。

特に共働きをしていると、ゆっくり遊んであげられる時間が限られていたり、家計にも余裕があると思って、ついついペットにお金をかけすぎてしまいがちです。人間と同じですが、ペットの健康のためにも、そして家計のためにも、贅沢はさせすぎないように心がけましょう。

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