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『保障と貯蓄は別々』が増えているのは何故!?(3ページ目)

保障と貯蓄は一緒にした方が良いのか、別々にした方が良いのか、度々議論になるとことの多いテーマですが、最近は保障と貯蓄を別々にする傾向があるようです。何故なのでしょうか?

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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『保障と貯蓄は別々』が増えている訳 

保険で貯蓄するのも選択肢のひとつになりそうだ

保険で貯蓄するのも選択肢のひとつになりそうだ

■貯蓄は後回しでとにかく保険料を抑えたい
保障と貯蓄を一緒にすることにメリットがあることを理解していても、月々支払っていく保険料が随分違います。前ページの例を見ても倍以上の開きがあります。他で定期的に貯金等をしていれば、その一部を保険に代えるだけのことですが、貯金をほとんどしていない人や、収入が減って家計に余裕がないような人にとっては、少しでも保険料を少なくしておきたいのが本音です。このようにネガティブな理由で保障に貯蓄は必要ないと考えている人が多いのも事実です。

■株や投資信託で運用していく自信がある

その一方で、株や投資信託などで積極的な運用をしていきたいと考え、結果にもある程度自信がある人の場合も、保障と貯蓄を別々にするケースが多いです。

前ページの例だと、保障と貯蓄を一緒にすることで、例1では約40万円、例2では約260万円のメリットがありますが、支払う保険料の差額を使ってそれ以上の運用益を見込めるなら保障と貯蓄は別々にした方が良いと言えます。ただ、このようなポジティブな理由は最近特に増えているわけではありません。

■保険会社は運用リスクを回避したい 
貯蓄性のある保険は、変額保険等を除いて加入時に将来の解約返戻金が確定します。その為、保険会社にとっては保険金や給付金の支払いとは別に返戻金に対しても備えていかなければなりません。ただ、長いこと低金利時代が続き、思うように運用益を上げることが難しく、保険会社に求められる経営リスクも厳しくなっていることから、運用による含み益(リターン)を期待するよりも、想定以上の運用をできないリスクを回避する傾向が増しているようです。

その結果、特に医療保険やがん保険では貯蓄性のある商品が減り、掛け捨てタイプの商品が増えています。

このような保険会社の事情もあって保障と貯蓄を一緒にできない、つまり保障と貯蓄は別々するという選択が増えているのです。

保険会社があまり好まない(加入者にとっては魅力的?)選択をするのも、時代に合わせるのも自由ですが、本来の目的(何のために保険加入するのか)を見失うことのないよう気を付けましょう! 


【関連リンク】
・ 医療保険解約時の返戻金は非課税扱いではない
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・ 貯蓄で何とかするから保険はいらない!?
・ 医療保険のトレンドはアン・タン・マン
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