雪道と相性いい?
走り出すと正しくその通り。車重1380kgに190馬力は、さすがインプレッサWRXやランエボにほど遠いけれど、この2車を除くスポーティモデルに届く。2リッターターボのフォレスターくらいの走りはしてくれます。これで燃費が良いというだから、雪道を走る人なら嬉しい。
4WDシステムも久々に登場する新タイプである。ハンドル切ってアクセル踏むと、コーナー外側の後輪に駆動力を伝達するというもの。後輪外側だけ駆動してやれば、自動的に曲がろうという挙動になる。どれどれ、と試してみたら、ウェット路でハンドル切って元気よくアクセル踏むと、曲がり過ぎるほど。
もちろん限界を超えれば標準装備される横滑り防止装置(VDC)が稼働。その時点で後輪外側の駆動力も切るため、不安定な状態にはならない。単純に面白いし、滑りやすい雪道なら車体の動きも素直になる。運転が上手になった気持ちになれるかと。雪が降ったら試乗してみたい。
数少ない弱点は価格か? 4WDだと245万円。ナビなど付けて諸費用を支払えば300万円になってしまう。ターボエンジン付き4WDとして考えれば高くないけれど、景気の悪い昨今だと決して気軽じゃない。雑誌や同業者の評価も「価格が……」。雪道のヘビーユーザーにおすすめします。