照明デザインの需要が高まる中国の地方都市
写真1.熱心に聞き入る参加者
写真2.高層ビルが立ち並ぶ廈門島
参加者は、大学の先生、中国国内と台湾のLEDメーカの方、合わせて約50名でした。大学の先生と言っても平均年齢は若く、中には大学生かなと思われるような方も少なくありませんでした。
実はこの企画、今年の1月にも上海で実施しており、その時も講演依頼がありました。そこでは約200名の参加者があり盛況でした。講演会は2日間に渡り行われ、1日目は中国の照明専門家が講師となり、2日目に私と韓国、中国の照明デザイナーがそれぞれの国の照明事情について話しました。講演が終わっても参加者からの質問が多くあり、中国での照明デザインの関心の高さに驚きました。
このような大学の教員向けセミナーは中国全土で行っており、今後は北京や西安、長春などを予定しており、次回は12月の初旬にニュージランドの照明デザイナーを招いて昆明でセミナーを行うそうです。
今日の中国は世界の不況を余所に好景気が続いており、GNPも増えて人々の生活が豊かになっています。特に大都市部の所得が高いため、そこに多くの労働者が集まっています。大都市は活気に満ちており、夜も街は明るく賑わいをみせます。特にLED照明による都市景観はカラフルでまるでラスベガスのようです。
大都市の活気は年々中規模の地方都市へと広がりを見せており、都市の景観照明に関する需要が高まっています。そのせいで中国では照明のデザインに人気があり、近い将来、大きなビジネスチャンスをつかむため、都市の景観照明を勉強している学生も増えているのです。
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