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ハリウッド・セレブが日本でオバカな番組に出る理由(2ページ目)

最近、日本にやって来た世界的大スターが、バラエティに出演して芸人と絡んだりする姿を、よく見ませんか? 本国では考えられないことなのに、なぜ日本ではOKなの? そこには日本の映画が関係しているのです(と、当ガイドはにらんでいるんです)。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド


状況が変わったのは2003年(たぶん)

低予算で制作されながらも、公開されるや大ヒットを記録した2003年の映画「ロスト・イン・トランスレーション」をご存知でしょうか。ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソンが出演し、ソフィア・コッポラが監督した21世紀の名作です。

舞台は現代の日本。マーレイの役柄は、CMの撮影のために来日したやや旬を過ぎた映画俳優・ボブ。ただでさえ自分を見失い掛けている彼が、日本のカルチャーギャップに打ちのめされ、くたびれ果てたところに、自分と同じ境遇の女性(スカーレット)と巡り会って、というストーリー。

このカルチャーギャップの代表格のような存在で登場するのが、藤井隆似(笑)のマルチタレント、マシュー南。当初は嫌悪感さえ感じていたボブでしたが、ある事情によって、バラエティ『Matthew's Best Hit TV』に出演し、オバカな姿をさらしてしまいます。

大笑いしながらも、ちょっとジーンと来てしまうこの場面を、おそらくハリウッドのセレブたちも大勢見たことと思います。その流れで、「日本のバカな番組に出て映画の宣伝になるんだったら、喜んで出演しようじゃないか」という考え方が浸透してきたのでは。

ハリウッド・セレブも楽じゃない

じゃなきゃ、キャメロン・ディアスが「じゅんじゅわ~」とか絶対やらないと思うんですよ。トムと2人掛かりのパブリシティが効を奏して、映画「ナイト&デイ」はヒットを記録しました。おそらく今後はより一層、オバカな番組でハリウッド・セレブを目撃する機会が増えるでしょう(ホリケンとマシュー南って、同系統っぽいし)。

と、ここまで書いてきて、要は何を言いたかったのかというと、「ロスト・イン・トランスレーション」はとても良い映画なので、DVDででもぜひご覧になってください(あれ、そこ?)。
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