自宅外通学者への仕送りは年108万円
自宅外通学者のいる割合は38.3%。一方、仕送り額は、年平均108.5万円、月平均9万円となっています。分布で見ると、100万以上125万円未満(23.2%)に次いで50万円以上75万円未満が22.9%で、0~50万円未満が21.1%もいる点からしても、平均より少ない仕送りでやりくりしている学生もが少なくない様子がうかがえます。
<仕送り額>(自宅外通学者が1人の場合)
- 0円 6.3%
- ~25万円未満 5.5%
- ~50万円未満 9.3%
- ~75万円未満 22.9%
- ~100万円未満 17.0%
- ~125万円未満 23.2%
- ~150万円未満 6.6%
- 150万円以上 9.2%
教育費の捻出法は「節約」
では、親はどうやって教育費を捻出しているかというと、下記のようになっています。最も多い答えが「教育費以外の支出を削っている」(節約)、次いで「奨学金を受けている」。想像通りですね。具体的な節約の方法としては、旅行・レジャー費や外食費、食費、被服費、そしてお決まりの保護者のこづかい。頑張って教育費を捻出しているようです。
<教育費の捻出方法>(複数回答)
- 教育費以外の支出を削る(節約) 60.6%
- 奨学金を受けている 56.6%
- 在学生本人がアルバイト 41.5%
- 預貯金や保険等を取り崩す 24.3%
- 残業やパート等働く時間を増やした 21.0%
- 旅行・レジャー費 58.4%
- 外食費 50.7%
- 食費 50.3%
- 被服費 48.9%
- 保護者のこづかい 39.3%
子を留学させたい?障害になるのは?
同アンケートでは、子どもの留学についても聞いています。「留学をさせたい」、「条件が合えばさせてもよい」と答えたのは52.8%で、半数を超えています。グローバル社会で戦っていけるようになってほしいという親心でしょう。しかし、「考えたこともない」という親が36.6%、「留学させることはできない」と言い切る親も10.6%います。実際には子どもの意志なのだとは思いますが、相談したときに、決して背中を押せる親だけではないようです。一方、「子どもを留学させる上で重視することや障害になることは?」(複数回答)という質問の答えは下記の通りですが、やはり「留学費用」が94.8%とダントツです。
<子どもを留学させるうえで重視すること、障害になること(上位5つ)>(複数回答)
(留学させたい親)
1・子どもの留学の意思 79.7%
2・留学費用 77.6%
3・留学先の治安 59.0%
4・学力を発揮できるレベルの語学力 23.2%
5・留学者の就職状況 12.2%
(留学させられない・考えていない親)
1・留学費用 94.8%
2・留学先の治安 28.4%
3・子どもの留学の意思 18.7 %
4・学力を発揮できるレベルの語学力 17.2%
5・留学者の就職状況 12.2%
留学については、政府が奨学金を検討しているようです。経済的事情で可能性がつぶされないようにしてほしいものですね。