ライフイベントの多い女性のキャリアプラン
ライフイベントの多い女性は自分らしく働ける環境や仕事を見つけることが大切
ライフキャリアプランをつくる
今のあなたは何歳ですか?どんな家族と一緒にいますか?
仕事や趣味はなんですか?
そしてあなたは将来どうなりたいですか?
いきいきと自分らしく働ける仕事探しのワークその1は、ライフキャリアプランをたてること。ライフキャリアプランとは、「ライフプラン=人生の計画」と「キャリアプラン=仕事の計画」を組み合わせたものです。
ライフキャリアプランとは人生(生活)と仕事を組み合わせたもの
仕事と家庭の比重の割合も、その時によって異なります。仕事に集中したいときは仕事と家庭の割合は仕事9割、家庭1割と仕事中心になったりします。子供が生まれて仕事よりも子育てに力を注ぎたいときは仕事2割、家庭8割になることもあるでしょう。仕事5割、家庭5割と半々になる必要はないのです。その時の自分にとってバランスがよければどちらかに比重が大きくてもいいのです。
ライフキャリアプランで将来をイメージする
仕事を続けていきたい女性の場合、先に自分自身のキャリアプランを計画してから、ライフプランを計画することも仕事を長続きするためには有効です。「今の自分の仕事の状況だと、あと3年くらい経験を積んでから出産をして育児休暇をとるほうがいい」や、「ゆくゆくは退職して転職したいと考えているから、結婚は転職してからにしたい」など考えることもあるでしょう。1年後、3年後、5年後、10年後、15年後など、自分の年齢や家族の変化にそった時期を決めて、その時に自分や家族にどんな変化があり、自分の仕事はどうなっていたいだろうと表にまとめていきましょう。最初は具体的に書けなくでも大丈夫。浮かんでくるイメージをどんどん書き込んでいきましょう。
こうしてできあがったライフキャリアプランシート(下図)をみてみると、漠然と考えていた未来が明確になっていきます。いつから働くのがいいのか、または退職・転職するのがいいか、ベストな働き方はなにかなどのイメージがつくようになります。
それをもとに「○○歳に再就職」というキャリアプランがうまれたら、今、どのような用意をしていったらいいのかというキャリア行動計画をたてることができます。こうして、自分や家族を含めたライフプランと自分自身のキャリアプランをミックスさせてあなただけの未来予想図ができあがると、今から始めることが浮かんでくるのです。
予想外のことがあったら計画を立て直す
ただし、2点ほど注意していただきたいことがあります。1つは、あくまでこのライフキャリアプランは計画であるということ。人生には予想もしないイベントやハプニングがたくさんあります。その時は、この計画にこだわりつづけるのではなくその時に新しいライフキャリアプランを立て直せばいいのです。柔軟に変化をすることが、女性がいきいきと働くことができる最大のポイントでなのです。2つめは、ライフキャリアプランを立てるときは、家族や恋人など親しい人の意見も参考にしましょう。子供はあと3年してから欲しいとあなたが思っていても、夫はすぐにでも子供がほしいかもしれないです。人生を一緒に歩む人たちとたくさん相談してください。
こだわり・価値観を整理する
仕事へのこだわりや価値観を整理すると、これからの生活が具体的にイメージできる
あなたの仕事へのこだわりは次のどれに近いでしょうか?
- 仕事内容にこだわる…会社や働き方よりもどんな仕事をするのかが大切
- 会社にこだわる…今いる会社で長く働くことや会社員として活躍することが大切
- 働き方にこだわる…仕事内容や会社も大切だけど、正社員として働きたいやフリーランスなどの自由度の高い働き方をしたいなどの働き方が大切
次に仕事に対する価値観を考えてみましょう。給与の高さ、仕事のやりがい、自分自身の成長、スキルアップ、家庭との両立、趣味を活かせる、安定しているなど、あなたが仕事に求めていることはどんなことでしょうか。このこだわりと価値観をかけあわせてみて、どちらも満たされる仕事や働き方を考えてみることが大切です。
こだわり「会社」×価値観「給与の高さ」の場合は、正社員で長く勤めていくことが自分らしい働き方に近いかもしれません。「そのためには産休・育児休暇のしっかりしている会社を探そう」「資格をとって長く働こう」と目標が定まり、これからの行動が変わっていきます。
また、こだわり「仕事」×価値観「家庭との両立」であれば、会社に勤めることだけではなく、個人事業主として地元のテナントショップを借りるなどして、やりたい仕事を家庭との両立ができる無理のない方法で始めることもいいかもしれません。
変化を柔軟に受けとめることが成功のコツ
女性が自分らしい仕事をみつけるための1番大切なポイントは、変化を柔軟に受けとめることです。女性が仕事をするには、いろいろなライフイベントでの変化にどう対応していけるかが、いきいきと働いていける分かれ道ともなります。仕事は人生の一部でありすべてではありません。その時々に大切にしたいことは変わっていきます。その時々に「今の自分や将来の自分にとって、大切なことはなにか」を常に考えて柔軟に変化をすることが、あなたらしい仕事をみつけることにつながっていくのです。