なぜ女性は晩婚化、非婚化、結婚しても少子化なのか?

前回の「なぜ男性が結婚しなくなったのか?」に引き続き、今回は女性の視点から、結婚が、どのように変化をしていったのかを見てみましょう。男性にとっては、結婚にメリットが見出しにくい状況になっている一方、女性には結婚に伴う、2つのリスクが明確になったのです。それは、育児と介護に伴うリスクです。今回は1つ目の「育児」に伴うリスクついて解説します。

社会変化に対応しない社会保障制度

2つのリスクは、男性の雇用形態の変化と経済の悪化がきかっけで、顕在化しました。終身雇用の年功序列主義から能力主義に変わり、景気の悪化も伴い、10年前と比較して35歳男性の平均給与は200万円も下がってしまったのです。(『“35歳”を救え なぜ10年前の35歳より年収が200万円も低いのか』 より)

その結果、男性だけの収入で家族を養うことは一般的に困難となり、専業主婦になれる妻は年々減少しました。女性が結婚によって、家事や育児に専念できる「永久就職先」は激減し、「共働き」が当たりになりました。しかし、女性にも労働が促される状況にも関わらず、法律や社会保障制度が旧態依然のままです。育児と介護の役目を女性に押し付ける環境は変わらず、負担がますだけなので、女性は手離しで結婚に飛びつくわけにはいかなくなりました。