NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

ミニバンの王者、日産セレナの“正統進化”(2ページ目)

最近の日本車には珍しくモデル末期まで販売台数を落とさなかったセレナがフルモデルチェンジした。写真を見ていただければ解る通り完全なるキープコンセプト。フロントドアの意匠など先代モデルのモチーフをそのまま引き継いだ。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

いちばん燃費を稼げる機能は?

セレナ

ボディサイズなどは変わらないが、利便性は大幅に向上。シートアレンジのバリエーションは14種類にも上る。


ミニバンとしての性能も大きく向上している。ボディサイズは変わっていないが、ラゲッジの使い勝手やシートアレンジのバリエーションなどでライバルを圧倒。大型&長尺の荷物を積めるだけでなく、1~2列目と2~3列目シートをフラット状態にすることも可能。車内泊だって余裕。

現行モデルで高く評価されてる3列目の左右ハネ上げ式シートは固定場所を175mmも低くしたため、左右後方の視認性が向上した。操作自体も力の不要な構造になっており、女性だって簡単にハネ上げて収納できるだろう。いろんな意味で親切な設計になってます。

セレナ

女性の力でも容易に格納可能なサードシート。シートが収まる場所も先代に比べ、175mm低くなっており、左右後方の視野が確保された


おすすめグレードは当然ながらアイドルストップ付きの『20X』(233万1000円)。このグレード、ベースの『20S』(216万3000円)に対し、アイドルストップだけでなく、助手席オートスライドドアと横滑り防止装置VDCが加わる。価格差を3つの装備で割ると1つ5万6000円。こらお得。

個人的に高く評価したいのは全グレードにクルーズコントロールを標準装備している点だ。長距離走行で燃費を稼ごうとしたら、90km/hくらいでクルーズコントロールをセットするのが一番確実。最も有効な燃費低減装備だと思う。セレナを買ったらぜひとも使いこなして欲しい。
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