銀座三越「羊羹コレクション」
銀座三越で2010年11月3日(水)~8日(月)まで、「羊羹(ようかん)コレクション」が開催されます。全国58の老舗・名店の羊羹が一堂に会する圧巻のイベント。銀座三越限定の新作や特設カフェ限定のものなど、新作・限定の羊羹もお見逃しなく!
なぜ今「羊羹」?
鎌倉~室町時代に禅僧が中国から持ち帰った点心に始まる「羊羹」。まずは蒸し羊羹が、続いて江戸時代には煉(ねり)羊羹が作られ、人気を博しました。歴史のある分、日本各地に様々な羊羹があります。
「羊羹コレクション」は、全国の羊羹に大々的にスポットを当てた、今までにないイベント。老舗や新進気鋭の58店の多種多彩な羊羹が集まります。同イベント限定のものが多いのも、足を運びたくなる理由の1つ。
老舗や名店の羊羹「伝統YOKAN」、老舗が創る斬新な羊羹「INNOVATION“革新”YOKAN」、和洋が融合した羊羹「FUSION“融合”YOKAN」、特設カフェ「YOKAN Cafe」の4カテゴリーからなります。
「伝統YOKAN」
定番の羊羹が好きな方は、まずは「伝統YOKAN」をチェックするのがおすすめ。各地で愛されるご当地羊羹が集まっています。羊羹と一口に言っても実に個性豊か。ご贔屓の羊羹がある人も、きっと気になるものが見つかるはず。
ちなみに、私が今回初めて口にして、とても気にったものは、福岡・羊羹工房 渕上の「挽き茶のみどりのようかん」。シンプルで柔らかな雰囲気のパッケージに心ひかれ手に取ったものです。白小豆が散りばめられた羊羹は深い緑色で、お抹茶の香りがとても豊か。煉羊羹ですが、瑞々しくて柔らかです。手作りの温もりがある羊羹です。
「INNOVATION“革新”YOKAN」
老舗が作る斬新な羊羹「INNOVATION“革新”YOKAN」。老舗らしからぬ柔軟で意外性のある羊羹は一見の価値ありです。
例えば東京・とらやの「カレ ド 羊羹」。フランスのゼリー菓子パート ド フリュイに想を得たもので、小豆・生姜・山椒・白味噌の4種類があります。煉羊羹とは違う独特の弾力があり、和のスパイスの効かせ方がユニーク。食べ易さと愛らしさが両立した形も素敵です。
そしてまだ食べていないものの、とても気になるものは東京・青柳正家の「栗具楽生(クリグラッセ)」。大粒の渋皮栗をカシス入りの餡で包み、羊羹とチョコレートをコーティングしたものです。「栗羊羹」の名店だけに、新作の栗の羊羹に、期待せずにはいられません。
次ページで、「FUSION“融合”YOKAN」と「YOKAN Cafe」を紹介します。