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デビュー2年で随分安くなった現行アテンザ(2ページ目)

セダン不人気、世の中の不景気で、デビューしてわずか2年ちょっとだというのにマツダアテンザが安くなってきました。現行型で、しかもグローバルカーとしての魅力をたっぷり備えたこの車、中古車ではかなりおいしい存在です。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

アコードやレガシィと比べてもお買い得


搭載されたエンジンは2種類。従来の2Lと新開発の2.5Lで、2つとも直列4気筒です。さらにどちらもレギュラーガソリン対応というのが、このガソリン高の時代にはうれしいところ。組み合わされるミッションは4WDの25Fには6速、それ以外には5速ATが与えられています。いずれもパドルシフトを備えています。ちなみに、ハッチバックのスポーツと、ステーションワゴンのスポーツワゴンには6MTモデルまで用意してあるのは、Zoom-Zoomのマツダらしいところです。

マツダアテンザ インパネ

シルバー加飾を効果的に使いながら新開発されたシボなどによって、高級感がありつつもスポーティさを感じさせるインテリア。また夜間時の照明などLEDを上手く使って光の演出もあります

装備面ではリアビークルモニタリングシステムが目新しいところ。これは高速道路走行時などに、走行中の自車車線の左右後方から車が接近していないかどうかをレーダーで感知して、Aピラーに内蔵されているLEDライトを点滅させることで知らせるというもの。要は「今、右から(左から)車が接近しているので車線変更するなら注意してね」というものです。これは一部グレードにオプション設定されています。

そのほかでは左右独立エアコンやオートクルーズコントロール、横滑り防止システムであるDSCなど、ひと通りは揃っています。Boseと共同開発した専用サウンドシステムや、トヨタの開発したG-BOOK ALPHA対応ボイスコントロールHDDナビもそれぞれオプションで選べます。

逆に言えば、例えば後に登場した同社のアクセラの「アイドリングストップ機構」のような“華”のある装備がないということです。あら? やっぱりそれじゃあ魅力のないセダンになってしまいますか?

マツダアテンザ シート

シートには白と黒の本革も用意されています。日本人にはやや大きめのシートは、体圧が拡散されるようにするなど着座感を高めるため、フレームから新開発されています

しかしこのアテンザ、ライバルを考えてみると少し見方が変わるのではないでしょうか。国内ではホンダアコードやスバルレガシィB4です。そしてそれは、グローバルカーとなった時点で、メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズ、アウディA4あたりと勝負しなければならないということでもあります。

そうした欧米の、しかもネームバリューのある各車と比べて、単純に勝てるのが「値段」です。100万~200万円くらいの差があります。しかし内容も100万~200万円くらいあるかと言うと決してそんなことはないというのが、アテンザの魅力。前述の通り、走りに関してはそれらのライバルに対して遜色ありません。

また、同様に世界に向かったライバルの中古車を比べてみても、アテンザは安い。例えばアコードは原稿執筆時点での最安値が198万円、レガシィB4が175万円(いずれも修復歴なし)。冒頭に述べたように、アテンザなら142.8万円の20E(2008年式/1.2万km/修復歴なし)や、149万円の25EX(2008年式/0.7万km/修復歴なし)などが見つかりますから(ちなみに両車ともたまたま本革シート装着車でした)。

日本では、マツダファン以外にはあまり知られていない感のするアテンザですが、こうして価格とその中身を見てみると、知らない人でも「ほほう~」となるのではないでしょうか。しかも、見ればそのデザインの良さに気づくはず。美しい現行型セダンが、わずか2年落ちであなたのガレージに収まる姿を想像してみてください。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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