さらなるテクノロジーの進化へ
来年2011年3月発売予定の「RAZR HAWK TOUR」ドライバーをガイドも早速、試打。純正シャフトのロフト9度 Sフレックスを選択。
構えた感じはすっきりとして、アドレスしやすい印象です。ボールのつかまりを抑制するためか、すこしライ角がフラットに設定されています。これはフェアウェイウッドにも共通する特徴です。
ボールを打ってみると、高く上がった弾道が、先で伸びていくような放物線弾道になります。振りやすいですが、同時に直進性の高さも感じます。左右への大きな曲がりが起きにくい印象。
さらに、ハードな「Diamana ‘ahina」シャフト装着スペックを打ってみると、これはなかなか歯ごたえがあります。ボールは低い弾道でライナーで飛んでいきます。ハードヒットしても吹き上がる感じはありません。
両スペックとも打った感触が良く、バックフェース側に装着されたウェイトのせいか、重心がバックフェース寄りにあり、ボールを押すようなフィーリングが得られました。ボディの薄さも感じられた気がします。
ご存じのように、ドライバーに関しては、2008年から様々なルール上の規制が設けられました。 フェースの反発係数を0.83までと定めたSLEルールの他、シャフト長、ヘッド体積、さらに慣性モーメントの数値に至るまでさまざまな制約が存在します。そのため、ドライバーの進化は停滞していると考えるゴルフ関係者も少なくないようです。
しかし、こうした最先端の技術を導入することで、飛躍的な性能向上を実現するのはまだまだ可能なよう。パーシモンからステンレス、ステンレスからチタンへの素材の変化は、これまでも大幅なゴルフクラブのイノベーションを生み出しました。
大型ヘッドとネックのない形状で大ヒットした「ビッグバーサ」に始まり。チタンドライバー「グレートビッグバーサ」、超高反発の「E.R.C」や「E.R.C II」。カーボン素材を採用した「C4」。四角形の「FT-I」。カーボンとの複合構造を用いた「FUSION」、「E.R.C. HOT」や、弾道バイアスを持たせた「FT-5」、「FT-9」など。
長年に渡り、意欲的なプロダクツを生み出したキャロウェイゴルフの歴史を考えると、「RAZR HAWK」ドライバーの革新性もうなずける気がします。
日本限定ブランド「LEGACY」からは、「LEGACY APEX」ドライバーが1月に発売予定。さらに飛距離性能を追求したモデルになっています。
新しいテクノロジーとの出会いは、ゴルファーとしてとても興奮するもの。来年の発売が楽しみなところです。
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