DSもタッチパネルだけじゃなかった
3Dというインパクトでユーザーをひきつけておいて、その後ろに色んな遊びを用意してあります。これはどっちかだけでも、うまくいかないんですね。(イラスト 橋本モチチ)
しかし、よく良く考えてみれば、DSだって別にタッチパネルだけのゲーム機ではありませんでした。nintendogsには、マイクを使って犬をしつける遊びがありました。ドラゴンクエスト9ではすれちがい通信が大変に盛り上がりましたね。マルチプレイがワイヤレスでできたり、Wi-Fiでオンライン対戦ができるというのも、ゲームボーイアドバンスの世代には無かったことです。
DSはTouch!という分かりやすいキャッチコピーでハードをひっぱりつつ、色んな機能を使った多様なソフトが出るようになり、ハードとして成熟していきました。おそらく3DSも3Dを前面に出すことでその価値を分かりやすくアピールするところから始まるでしょう。また、3DSの画面には、遊んでみたいと思わせるだけの力があります。
しかし、実際ゲームを買ってみると、3Dだけではなく、ARを使った遊びがあったり、ジャイロや加速度センサーによる不思議な操作があったり、すれちがい通信が嬉しくていつも持ち歩いてしまったり、あの手この手を仕込んで楽しませてくれるんではないでしょうか。また、そうやって新しい遊びを提案していくことこそが、3DSというハードが成功していくカギになるように思います。
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