天井には45度に傾けた連続梁
上/ダイニングの上の天井には天窓が設けられた。中/右側の屋根は北側斜線で急勾配になっている。下/寝室から見上げた階段の吹抜け。談笑するOさんと幼い息子さん。写真提供:アーキテクチャー・ラボ。 |
2階に上がると誰もが天井を見上げて驚きの声を上げます。普通なら水平のはずの梁が傾いているのです。これは、法規によってできる北側の屋根の勾配を素直にトレースして「長手方向に対して45度の角度で等間隔に並べる」という高安さんの発想の賜物。これなら太い梁を渡して屋根を支えなくても良いのです。
間口が狭く奥行きの深い敷地に建つOさんの家は、1階、2階ともに大きなワンルームとするという大胆な構成で、ローコストながらおおらかな空間を実現しています。この家は、Oさんの2人のお子さんの成長にとって願ってもない最高の生活環境となることでしょう
◆建築データと建築家プロフィール