2006年デビューながら、もう半額以下の100万円台に
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はVWパサート(現行)をご紹介したいと思います。ちなみに2010年9月30日に開幕したパリモーターショーで新型(7代目)が公開されました。欧州では2010年11月中旬に発売予定ですから、今回取り上げているのは間もなく旧型になるパサートだとご承知おきください。
先代に比べて全長で85mm、全幅で75mm、全高で30mm拡大したボディ。2Lターボを搭載した2.0Tはスポーティな位置づけで、15mmローダウンされるほかBBS製のアルミホイールを履きます
例えば原稿執筆時点での最安値は119万円の2006年式・6.9万kmのV6 4モーション。走行距離は少しいっていますが、新車時価格が439万円ですから約300万円も落ちています。とりあえずはまだ現行モデルです。それがこんなにお買い得なのですから、新型導入を待っている必要なんてありません。
デビューは2006年4月。快適性を重視したフルモデルチェンジとなりましたが、最上級グレードV6 4モーションに2ペダルMTの6速DSGを装備するなど、走りの性能もグンと向上しました。残念ながら先代(5代目)にあったW8エンジン搭載車はありませんが、V6エンジンは3.2L。しかも4モーションで6速DSGが組み合わさるとなると、ホットハッチで有名なゴルフR32と中身が同じということになります。
セダンのトランクルームは565L、ヴァリアントは通常603L/最大1730Lと広々。2.0TとV6 4モーションはリアシートのトランクスルー機構にスキーバックまで装備しています
また、ステーションワゴンであるパサートバリアントもエンジンや仕様はほぼセダンと同様です。原稿執筆時点で100万円台ではほとんどが2Lモデルとなります。2LターボやV6 4モーションを選ぶには200万円以上が必要となりますが、私は100万円台の2Lモデルで十分おいしいと感じます。何しろバリアントの2Lモデルの新車時価格は335万円。つまりわずか3~4年落ちで200万円は安くなっているのですから。
先述したように、このモデルは快適性を重視して開発されました。全長4785mm×全幅1820mm(セダンの場合)という、日本では十分大きなサイズとなるボディで室内は広々としているし、剛性感の高いボディと新開発されたサスペンションによって、非常に快適な乗り心地を提供してくれます。それがわずか3~4年落ちで100万円台なら、十分おいしいのではないでしょうか。
VWというとゴルフやポロのイメージが強く、いわば普通のセダンであるパサートはどうしても忘れられがちです。しかし、だからこそおいしく実っているのですけれど。
次ページで、パサートの魅力をさらに見ていきましょう。