大人の“テンロク”ホットハッチ!?なプジョー207GTi

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回は一車種ではなく「1.6Lのイタリア&フランスのMT車」を取り上げたいと思います。いわゆるテンロク(1.6Lエンジンのこと)をMTで振り回す気持ち良さというのは、車好きならご存知だと思いますし、同時に「そういえば最近、テンロクのMTなんて乗ってないなぁ」なんて思う人も多いのではないでしょうか。

プジョー207GTi フロント

本文に書いた以外にも、フロントサスペンションのロワーアームやリアサスペンションのクロスメンバーの剛性も高められるなど、GTiだけの特別仕様が施されています。WRCで活躍するプジョーの技術がそれだけ盛り込まれたのですが、残念ながら消滅してしまいました

しかし、今もその魅力に取り付かれている人は意外と多く、例えばスズキスイフト(旧型)のスポーツなんて、なかなか値落ちが進んでいません。もうすぐ現行型のスポーツが登場するというのに、例えば原稿執筆時点での修復歴なしのスポーツを100万円以下で探すと、その多くが走行距離5万km以上のものです。また現行型のミニは最安値で119万円(2007年式のワン/3万km)です。新車時価格が218万円ですから、ようやく100万円くらい値落ちしてきた、というところ。

この2台でも、当然テンロクをぶん回す楽しさがあるのでオススメなのですが、まだまだ「おいしい」とは言い難い。で、見つけたのが、まずプジョー207GTiです。新車時320万円もしたテンロク&MTというだけでも凄いですけど、現在中古車で探すと148万円(2008年式/1.4万km)なんてものがありました。3年&1.4万kmで172万円ダウンです。

プジョー207GTi インテリア

写真からはわかりづらいのですが、前席フルバッケットシートで、乗車定員があえて4名になっています。さらにメーターのパネルにはチェッカー模様の素材が使われ、リムがクローム仕上げで、シフトノブやペダル類はアルミ製など、スポーツ感あふれるコックピットです

207GTiは2007年6月に登場。エンジンはBMWとの共同開発による1.6Lターボで、ミニにも搭載されている4気筒エンジンです。207GTも同じエンジンですが、それよりも最高出力を20psアップ。最大トルク値は24.5kg-mと変わらずですが、その発生域を3500rpmから1600~4500rpmとしています。ミッションは5MT。

足回りもGTとは異なり、専用スプリングとそれに合わせ調整されたショックアブソーバーやスタビライザーが専用設計されています。いわゆるホットハッチの部類ですが、その割りにしなやかさもあり、大人のホットハッチと言える逸品です。しかし、このクラスで320万円はやはり高すぎたのでしょう、2009年10月のマイナーチェンジで日本市場からは消滅してしまいました。となると、俄然中古車のこの安さ、グッと来ませんか?

もちろん、ガンガン峠を攻めるだけのホットハッチだけが、テンロク&MTの魅力ではありません。次ページ以降で「車としてのテンロクを味わい尽くす」感じの2台をご紹介したいと思います。