宍道湖の夜景と足立美術館
写真1.宍道湖大橋の高欄照明
写真2.宍道湖の夕日
松江は島根県の東部にある出雲地方に位置するところにあり、宍道湖と中海に挟まれた地域にあります。地元の方に話を聞くと、独特の地形と気候によって雲が湧きやすく(出雲の名前の由来?)、雲の切れ間から降り注ぐ太陽光は、ドラマチックな光芒をしばしば作りあげるそうです。
実際、私が出雲空港に向かうバスの中から、太陽光線の光芒が3~4筋、宍道湖の湖面をスポットライトのように照らしている様子を見ました。出雲は神話の国とも言われていますが、大昔の人々はこのような自然が創り出す不思議な「光と影」に神の存在を見たのではと、勝手に思ってしまうくらいです。
写真3.窓を通してみる足立美術館の日本庭園
2010年11月30日まで横山大観ーYokoyama Taikanー展を開催されており、館内で展示されている大観の日本画と外の日本庭園の対照が見事で、見ごたえがありました。「足立美術館」はもともと大観の絵をはじめとして近代日本画や彫刻・陶芸のコレクションが有名で、ミシュランガイドで三ツ星に認定されているほどです。私が訪れた日も海外からのお客さんがいました。
日本庭園は四季を通して美しく見えるよう、落ち葉一枚にも気遣って植物が管理されいるようで、季節ごとに違う表情を楽しむことができます。外に出て庭園内を回遊することはできませんが、美術館内の窓枠を通して見る眺めが斬新で美しく、世界から評価されるだけのことはある、と思いました。
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