「Gマーク」付マンションの何がいい?
毎年この時期は、グッドデザイン賞を受賞したPRが盛んに行われる。「○年連続受賞」「最多○件受賞」といった、年々過熱するGマーク獲得の告知をあちこちで見掛けるようになった。デベロッパーがグッドデザイン賞にエントリーをしはじめてから、かれこれ10年になる。しかし、賞をとった「分譲マンションは資産価値が上がる」とか、「賃貸マンションに空室待ちが出る」といったデータ的な裏付けを聞いたことはまだ無い。
とはいえ、住まい選びの指標としてデザインを加味しようという近年の流れに拍車をかける役割を担ったことは確か。さらに(ここが重要なのだが)、受賞した作品の中には、時代の一歩先を行く優れた企画を発見することもできる。とくに、うもれがちな中小規模の秀逸なプロジェクトに年1回スポットがあたる。この効用は大きい。
そんな視点で2010年作品を3件ほどピックアップしてみた。その紹介の前に、まずは2009年受賞作から、総戸数6戸の「ディアガーデン深沢」をご覧いただこう。