新築供給は小規模マンション中心に
中古は築年、広さに幅あり
小名木川沿いのマンション群。川を挟んでいるため、目の前が開けているのがメリット
最後に住宅事情を見ていきましょう。規模の大きなマンションが並ぶのは新大橋通り、四ツ目通りと小名木川などの川沿い。通り沿いには築年数の古いマンションも多く、長い時間をかけて開発されてきた場所であることが分かります。
一戸建てや駐車場の向こうに高層の建物が見える、住吉の住宅街ではよく見られる風景
しかし、通りから少し入ると小規模な一戸建て、集合住宅の混在する地域となり、ところどころにはやはり小さな工場も。数区画の並ぶ一戸建て販売現場やマンション建設現場なども見かけましたから、住宅供給はマンション、一戸建てともにコンスタントに続いているのでしょう。ただし、すでに大規模なマンション用地となりそうな場所はほとんどなく、今後の供給は小規模なものが中心になるはずです。
地下鉄2路線を利用すれば主要オフィス街へは20分以内。便利な立地だ
価格は新築マンションで3LDK、70平米前後を買おうとしたら5000万円前後、カップルで60平米前後なら4000万円前後というところでしょうか。最近はさほど新築マンション供給が多いエリアではありませんから、気長に考えたほうが良いかもしれません。
街中を歩いていると、古そうな雰囲気のマンションをよく見かける
中古マンションは築2~3年から30年前後までと幅があり、また、広さもワンルームから100平米超まであるため、物件価格の目安は挙げにくいところがあります。坪単価(3.3平米あたりの価格)でみると平均して150万円から170万円までが多いようです。つまり、15坪(49.5平米)なら坪160万円として2400万円程度。後は築年、広さで考えることになります。
細い道に面して一戸建てが新築されることも多く、防災面のチェックも大事
一戸建ても少なくない地域ですが、主流になっているのは土地面積50平米前後、3階建ての3LDKで価格は4000万円~5000万円。ただし、物件によっては建物面積が70~80平米とあまり広くないことも多いので、注意が必要。3階建てで建物面積70平米ちょっとの家では階段その他を考えると、居住面積は60平米以下になることもあるからです。
住吉銀座商店街沿いのツインタワーすみとし。賃貸で借りることもできる
賃貸ではマンションが中心で、ワンルームで7万円~、2DKで10万円~、3DKで14万円~といったところ。半蔵門線で一駅都心寄りの清澄白河、一駅先の錦糸町よりは安く、東京メトロ半蔵門線沿線中では比較的手頃な駅のひとつです。
都心に近い立地ながら、水、緑に恵まれた住吉。休日が楽しい街のひとつだ
お隣の
錦糸町に比べると、駅としては地味な印象のある住吉ですが、便利な街の近くの静かな場所に住むメリットを考えると、この街を選択する手は十分あるように思います。