ライフクオリティを支える様々な職人の方々。今回のフェアでも随所で紹介されていた。 |
会場に入ってみると、例年以上にたくさんのお客さんがすでに集まっていた。会場の立地のせいかとも思ったが、決してそれだけでは、ないということがすぐにわかった。
今回も全く新しい新製品が、いくつも並んでいた。多くのバイヤーの方々を引きつける魅力がライフにはあるのだろう。
ではその新製品のご紹介を。
長年の歴史が活かされたライフならではの新製品
会場に入ると、まずライフの歴史を物語る品々が大切そうにショーケースに入れられて展示されていた。歴代のライフ カタログ |
それらは遥か昔のカタログ類。その中で一番古いのは昭和26年のもの。「カタログではなく、「目録」となっているところが何とも時代を感じさせる。
創業間もない頃に発行されたカタログ(目録) |
そのショーケースの手前には、その目録そっくりのものがさりげなく置いてあった。
てっきり本物の目録かと思いきや、実はこれ、「バーミリオン」という今回の新製品の一つ。
その「目録」を忠実に再現したノート「バーミリオン」 |
ライフのカタログを忠実に再現して作られたノートである。
A 6サイズ189円。 B 6サイズ210円。表紙がベージュ色のものが5ミリ方眼。クリームが横罫線。 |
表紙にある「LIFE」のロゴにご注目いただきたい。
往年のライフのロゴが使われている。 |
今の「LIFE」のロゴは「I」が「!」になっている。実のことろ当初は、この「バーミリオン」の表紙のようにアルファベットの「I」だった。
しかし、アメリカの LIFE 社からクレームが入って、「!」に変えたという経緯がある。
今回の「バーミリオン」は往年のライフのロゴになっているのがうれしい。
サイズはA6とB6の2種類。32枚綴じとスリムなページ数。その薄いページをこれでもかとしっかりと背で綴じこんである。
中ミシン綴じの素朴さをそのまま活かしている |
これは、「中ミシン」と呼ばれる綴じ方式。普通は、こうしたミシン処理の後には「寒冷紗」などの背帯を貼り付けるのだが、今回はあえてそのままの素朴さを活かしている。
そのミシンで綴じた部分に指をはわせていくと、ゴツゴツとした感触が伝わってくる。これがまた、クラシカル感を際だてている。
糸をミシンで縫っているので、当然始めと終わりは糸の先端が出てしまう。それでは美しくないので、その糸の端っこを糊で固める仕上げをわざわざとっている。こういうちょっとしたひと手間がライフクオリティとも言える。
さて、商品名に「バーミリオン」とあるが、これは、「朱色」の意味。実はこの紙面の罫線がすべて朱色になっている。
罫線の色は朱色。特にこの方眼では紙面全体がうっすら赤みがかって見える |
罫線と言えば、一般にグレーなどが多いが、今回は日本に古くから伝わる色である朱色にあえてしたという。ライフの「Lライティングペーパー クリーム」の紙にこの朱色がとてもよく映えている。
ここにブルーのインクで書いたら、きっとキレイだと思う。
長い歴史を持つライフならではのノート |