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100万円で十分狙える現行Aクラス(2ページ目)

プレミアムなコンパクトカー、メルセデス・ベンツAクラス。現行型もデビューしてもう5年。トヨタヴィッツや日産マーチ並みに100万円で十分狙えるようになってきた今こそ、お買い時!

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

装備の違いが中古車選びの楽しさを生む


搭載されたエンジンは1.7Lと2L、それに2Lターボがありました。ミッションはいずれもオートトロニックと呼ばれるCVTです。またグレードには、豪華装備のエレガンスと、ターボモデルはスポーティな装備を備えたアバンギャルドなどがありました。

メルセデス・ベンツAクラス インテリア

質感が旧型と比べて劇的に向上したことは、インテリアを見ればすぐわかると思います。また前席はホイールハウスの張り出しがなくなり、後席は膝まわりの余裕が大きくなるなど、室内は格段に大きくなっています

売れ筋は1.7Lモデル。そのため2008年8月のMCでは1.7Lのみとなりました(2009年8月に名称がA170からA180に変わりましたが、排気量は変わっていません)。そのため中古車でもA170やA170エレガンスが圧倒的に多いのですが、原稿執筆時点では2LのA200も100万円以内で見つけることができました。

1.7Lエンジンでも十分というのは、売れているという事実からもお分かりいただけると思います。確かにフィットより少し重いですが、排気量の余裕は隠しきれません。CVTと相まって、なめらかな加速、静かな車内、しなやかな乗り心地。フロントグリルにスリーポインテッドを掲げるにふさわしい仕上がりになっています。

横滑り防止システムであるESPや、サイド&カーテンエアバッグを全車標準装備とするなど、安全装備はさすがメルセデス。もちろんエアコンはオートですが、エレガンスになると左右独立タイプとなります。オーディオの音量もステアリング上で変えられるマルチファンクションステアリングは全車に標準となっています。

メルセデス・ベンツAクラス ラゲージ

高さを2段階に変えられるフロアボードや、後席の背もたれをダブルフォールディングして倒せばフラットなスペースを拡大できるなど、使いやすいラゲージです。定員乗車時は387Lの容量で、フィットに比べれば少ないですが、ヴィッツより100L以上大きいです

エレガンスになると、センターコンソールパネルにウッドが使用されるほか、ステアリング&シフトノブが本革巻きとなり、さらにレインセンサー、オートライトも備わります。また2007年8月のMCで全車にクルーズコントロールが標準装備されました。そのほかキセノンヘッドライト、本革シート、前後バンパー付近の障害物を知らせるパークトロニック、大型のスライディングルーフなど、オプションも充実していますから、中古車を選ぶ際は楽しく迷えると思います(笑)。

もう一度言いますが、それがヴィッツと同じような価格&走行距離&年式で買えるのです。人生で一度くらい、メルセデス・ベンツを味わうなら、今がいいチャンスではないでしょうか。どんなに古くても5年落ちの、メルセデスです。もう「安いメルセデス」ではなく「小さなメルセデス」なのですから。そこから、もっと深く(つまり別のモデルへと)メルセデス・ベンツの世界にはまってみるのも楽しいですよ。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

【関連リンク】
カーセンサーnet
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