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100万円で十分狙える現行Aクラス

プレミアムなコンパクトカー、メルセデス・ベンツAクラス。現行型もデビューしてもう5年。トヨタヴィッツや日産マーチ並みに100万円で十分狙えるようになってきた今こそ、お買い時!

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

ヴィッツと同じ価格&年式&走行距離で買える!?


気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はメルセデス・ベンツAクラス(現行)をご紹介したいと思います。初代(旧型)はメルセデス・ベンツのエントリーモデルとして、1998年にデビュー。瞬く間に世界中で大ヒットしましたが、そのいっぽうで内外装の品質が「メルセデスらしくない」と陰口をたたかれたりしたのも事実です。また、海外のメディアが行ったテストで転倒事故があったことも、イメージを落とした要因でした。

メルセデス・ベンツAクラス フロント

正面衝突時にエンジンやトランスミッションがフロアの下へ滑り落ちて、キャビンへの侵入を防ぐというサンドイッチコンセプト。二重構造フロアになっているため座る位置も高くなり、ドライバーの視点も自ずと高くなります

そういったマイナス要素を、全部ひっくり返して2005年に登場したのがこの現行モデルです。走行性能や質感は劇的に高まり、もはや「メルセデス・ベンツだけど安く買える」車ではなく、カタチこそ違えど、プレミアムを謳うVWゴルフなどの強力なライバルになったと思います。

それが原稿執筆時点で49万円(A170エレガンス:2005年式/9万km/修復歴なし)から買えるようになってきました。この価格帯はトヨタヴィッツ(現行)とほぼ同じ。実際見てみると、同じ価格で同年式&同走行距離のヴィッツを見つけました。ヴィッツと同じ価格ですよ。排気量の余裕やメルセデスのクオリティなどを考えれば、Aクラス、かなりお買い得ではないですか。

メルセデス・ベンツ初となるFFモデルとして登場した初代Aクラス。2代目となる現行モデルは初代のコンセプトはそのままに、飛躍的に全方位でのクオリティを高めてきました。衝突時にエンジンとトランスミッションを床下に潜り込ませるサンドイッチコンセプトも継承されていますが、サイズは若干アップ。特に全長は、初代の後半で追加されたロングバージョンよりさらに長くなって3850mmに。ヴィッツよりも長く、ホンダフィット(現行)よりも50mm短いという数値です。

メルセデス・ベンツAクラス リア

1.7Lも2Lも直4。いずれも低速域から力強い加速が得られるよう設計されています。またミッションはマニュアルモードを備えたCVT。1.7Lの10・15モード燃費は12.2km/Lと国産コンパクトに比べると見劣りしますが、まぁまずまずではないでしょうか

このサイズの変化は、そのまま室内の拡大へと繋がっています。そもそも初代の室内は、自信を持って「メルセデスでしょ?」と言えるほどのゆとり・余裕はありませんでした。だから途中でロングバージョンが登場し、現行型では最初から室内が広くとられたのでしょう。それでもフィットより全長が短いんだから、十分コンパクトカーの範疇です。

また内外装の質感は、ようやく「ボク、ベンツに乗ってます。あ、でも小さいヤツですけどね」と友人知人に言えるクオリティになりました。初代だったら『そんな風に言って「あ~安いヤツですね」なんて言われたらどうしよう』なんて不安が、オーナーには少なからずあったのではないかと、勝手に想像してしまいます。「小さい」と「安い」はまったく違いますからね。

「小さい」メルセデス・ベンツの魅力を次ページで、さらに見てみましょう。
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