メンタルヘルス/その他の心の病気

人前で演じてしまう自分に気付いていたら?(2ページ目)

他人の注意を引きたいと思う事は誰にでも時にある事でしょうが、この傾向が強くなり過ぎた場合には心の問題がその傾向に拍車をかけている可能性がある事を詳しく述べます。

中嶋 泰憲

執筆者:中嶋 泰憲

医師 / メンタルヘルスガイド

演技性パーソナリティ障害の特徴

演技性パーソナリティ障害では、他人の注目の的となるような以下のような言動や心理のパターンが特徴的です。
  • 自分がその場の中心人物でないと不快感が生じる
  • 他人に性的で誘惑的な態度を取りやすい
  • 感情は表面的ですばやく変化し、わざとらしい印象を与えやすい
  • 他人の注意を引くような格好をしやすい
  • 印象深い話し方ではあるが、内容にとぼしい
  • 芝居の登場人物のように大げさにふるまう
  • 周囲の影響を受けやすい
  • 人間関係を親密と勘違いしやすい
演技性パーソナリティ障害の頻度は2~3%前後であり、女性に多く、症状は成人後ほどなくして明らかになってきます。上記のような言動や心理パターンはパートナーと長続きしないなど日常生活上の問題や気分の深い落ち込みなどの原因になりやすいので心理療法などの治療を受ける事が望ましいです。演技性パーソナリティ障害では他人の注目を求める自分自身の言動の真の原因に気付いていない事が多く、他人の注目を求める傾向に拍車をかけている心の葛藤を理解する事が症状を改善させる為の重要な要素になります。

もしも、他人の注意を引かずにはおれない自分に気付いていて、気分の不安定さや落ち込みに悩んでいたり、ストレスがたまりやすくギャンブルなどに刺激を求めやすくなっている場合、心理療法などの治療が望ましい可能性もありますので、精神科や神経科で相談する事も考慮してみましょう。

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