食と健康/女性のための健康食・レシピ

若い女性にも忍び寄る骨粗しょう症…食事での予防法(2ページ目)

骨粗しょう症は、高齢者の病気と思われがちですが、若い女性にも骨密度が低い場合、将来骨粗しょう症になるリスクはあります。食生活が乱れがちな人、ダイエットし過ぎの人は要注意です。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

骨の役割


骨には3つの役割があります。
1. カラダを支え、臓器を守る
カラダを支える柱の役目をし、大切な臓器を外部の衝撃などから守る役割があります。
2. カルシウムを蓄える
骨は、カラダの機能を調節するカルシウムを蓄えて、供給する役割があります。カルシウムは約99%が骨や歯に含まれ、1%は血液や細胞内にあります。この量は、常に一定に保たれ、食事中のカルシウムが不足すると、不足分を骨から取り出して、血液中のカルシウム量を保とうと働きます。
3. 骨髄で血液を作る
骨の中心部には骨髄があり、赤血球・白血球・血小板などが作られます。

骨も新陳代謝を繰り返す

アルコール
アルコールを飲み過ぎると、カルシウムの吸収を悪くします。 画像提供EyesPic
骨は、お肌の細胞と同じように、「古い骨を壊し(骨吸収)、新しい骨(骨形成)に作り替える」という新陳代謝を繰り返すことで、強さやしなやかさをキープしています。これを「骨のリモデリング」と言います。骨吸収に約6週間、骨形成に約4ヵ月かかると言われています。

1Pで述べた様々な原因により骨量が減り、骨吸収と骨形成のバランスが崩れると、骨粗しょう症の原因になります。骨粗しょう症が怖いのは、自覚症状がほとんどないことで骨折や腰痛などが起きて初めて気付いたというケースが多いのです

若い時期からの骨の貯金が大切

将来高齢になった時にできるだけ骨粗しょう症にならないようにするには、若いうち特に思春期に骨量をできるだけ多く蓄えておくことです。特に、18歳未満でダイエットを経験すると、閉経後に骨量が低くなる可能性が高くなると言われています。一般に18~20歳頃に最大骨量(ピークボーンマス)となり、加齢とともに骨量は減りますが、最大骨量が多いほど骨粗鬆症になりにくいと言われています。


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