むくみに関わる栄養素・成分
小豆は、漢方でもむくみ改善に役立つ食べ物です。 画像提供/Eyes Pic |
・タンパク質
血液中のタンパク質は、水分を血管の中に留めておく働きがあり、低タンパク血症になると、細胞の外へ水分が移動するため、むくむのです。腎臓病や肝臓病も、低タンパク血症からむくみます。
ダイエットのしすぎでタンパク質が不足するのは、たいへん危険なことですね。
・ ビタミンB群
ビタミンB群は、カラダにエネルギーを供給し老廃物を回収する新陳代謝に働くビタミンです。特にビタミンB6は、タンパク質の代謝にも関わるので、不足しずきると、タンパク質がスムーズに合成されずむくみの症状が出ると言われています。
ビタミンB1は、胚芽米や玄米、豚肉、うなぎ、大豆・大豆加工品など、
ビタミンB2は、レバー類、チーズ、納豆、うなぎなど
ビタミンB6は、牛レバー、カツオ、マグロ、サケなど
に含まれています。
・カリウム・マグネシウム
カリウムは、血液中のナトリウムとバランスをとって、余分な塩分を尿として排出するようにコントロールします。またマグネシウムもビタミンB群と同様にタンパク質の合成に関わっていますので、不足するとむくむことがあります。
カリウムは、スイカやバナナなどの果物、野菜、キノコ、豆類、海草類などに
マグネシウムは、のり、わかめ、アーモンド、大豆など
に多く含まれています。
・クエン酸
クエン酸は、体内の新陳代謝を活発にして血液やリンパ液の流れを促すと言われています。梅干やレモン、グレープフルーツ、リンゴ、お酢などに多く含まれます。
・サポニン
サポニンにも利尿作用があります。サポニンやカリウムを含む小豆は、古くからむくみの薬として知られています。
サポニンは、小豆の他、大豆や黒豆、ピーナッツ、インゲンなどに多く含まれています。
他にも、血液の流れをよくするビタミンEや鉄分、マグネシウムの働きに関わるカルシウムなど、様々な栄養素・成分が関わっていますから、幅広い食べ物から様々な栄養素・成分をとれる食生活が基本と言えます。
今あげた成分をサプリメントなど単体でとったりする場合、薬との飲み合わせが悪かったりすることもありますので、病気で薬を飲んでいる人などは、かかりつけの医師と相談してください。
もちろん食生活だけでなく、運動や睡眠不足、身体を締めつける下着、窮屈な靴、冷え対策、お風呂で十分にカラダを温めるなど、生活全般を見直すことも大切なことです。むくみは、カラダの不調のシグナルですから、ぜひそのシグナルを無視しないで、食生活や生活全体を見直すことが大切ですね。
冷え対策は、こちらの記事もご参考になさってください。
むくみ解消に役立つレシピは、ダイエットレシピのガイドさんが紹介されていますので、ご覧ください。
参考/
■デトックス(「OLマーケットレポート」)
■キッチン食べ物事典(高橋書店)
■新しい栄養学(高橋書店)
他
■関連リンク
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●肥満や冷えの盲点 飲み物が原因かも?(食と健康)
●低体温を招く食生活をチェック!(食と健康)
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