ブランドになっている「伝統野菜」。壬生菜、聖護院大根、堀川ごぼうなどの「京野菜」がブランドとして全国的にも知られていますが、最近は泉州なすをはじめとする「なにわ野菜」、石川県の「加賀野菜」など全国の各地の生産者が健闘して、伝統野菜の復興に力を注いでいます。

伝統野菜は、独特の風味が豊なだけでなく、栄養価が高く、さらに近年は生物的抗変異作用や抗参加作用が高いことにも注目されています。
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  • 伝統野菜に多く含まれている抗変異作用……p.1
  • 日本全国の伝統野菜……p.2
  • 伝統野菜は地産地消から……p.3

    伝統野菜に多く含まれている抗変異作用

    『暮しと健康(2005年2月号)』によると、食品成分による発ガン抑制の研究に携わる京都府立大学の中村氏は、伝統野菜の成分に注目されています。

    中村氏によると、人は誰でもカラダの中で常に遺伝子の損傷が起きています。本来はヒトのDNAによって修復する力が働いていますが、いくつかは残ってやがてガンになることがあります。この能力を高める働きのことを「生物的抗変異作用」と言います。京野菜には、この作用が一般の野菜よりも高いということが分かってきました。


    満願寺ししとう
    京野菜の一つ、「満願寺ししとう」。肉厚であまり辛くないのが特徴です。
    例えば京野菜の鹿ケ谷カボチャと西洋カボチャでは10倍、加茂茄子と千両なすでは6倍、柱うりとしろうりでは8倍という活性を示すことがわかっています。

    また大根については、抗変異作用の成分大根の辛み成分であるMTBITCという物質であることも特定されました。焼き魚に大根おろしという組み合わせは、発ガン抑制効果について理にかなっているということなのです。

    他にも、石川県農業総合研究センターでは、「加賀野菜」が活性酸素を排除する抗酸化作用のあるポリフェノール系物質が多いことを報告していますし、「京野菜」は京都府保健環境研究所調べによりビタミン、ミネラル、食物繊維等の栄養価が一般的に市販されている改良品種のものより高いことなどが知られるなど、各地で研究も進められています。

    伝統野菜にはどんなものがあるのでしょううか? そのお話は次のページで>>