過剰な水分補給は冷えを招く
日本でもミネラルウォーターを買って飲むことが定着してきました。 |
誰でもいつでも一律に2リットルというのはいかがなものでしょうか。水に限らず、食事の量もその人の体格や労働量などによって違いますし、水分摂取は体質などにも関わってくると思います。
情報をむやみに取り入れるだけでなく、カラダの声を聞くことも大切
体質的に水分をためこみやすい人、冷えやすいタイプの人が、「2リットル」という数字だけにとらわれすぎて、カラダが求めてもいないのに、むやみに水分をとりすぎてしまうと、冷えをひどくしてしまいます。ましてや先の調査のように、コーヒーや清涼飲料水などで糖分が多い飲料は、カラダを冷やす作用があります。漢方では水の代謝が悪く体内に水がたまることを、「水毒」と呼び病気のもとになると警告しています。水分をとることは、生命活動を維持する上で大切なことですが、むくみがひどい、冷えからくる体調不良などが気になるときは、一旦飲む量を減らして体調の様子をみたり、専門家に相談したりしてみましょう。
高濃度の酸素ガスを溶かした酸素水が、スポーツで汗を流したり疲れやすい人に効果があるということで人気ですが、国立健康・栄養研究所が医学論文を調べたところ、その効果を検証した論文は少なく、有効性が否定的だったと報告しています。もちろん、プラセボ効果もあるのかもしれません。別に副作用の心配はないそうですし、飲み心地が好きとか、飲むとカラダの調子がよいと実感できるようでしたら飲んでもよいと思うのですが、過剰な期待をしたり、休息するなどの生活を改めることなくそうした商品に頼ることはしない方がよいでしょう。
現代のように健康に関する情報が多いと、どうしても振り回されることが多いと思うのですが、むやみに何でも取り入れるのではなく、自分で自分のカラダの声を聞いてカラダにあうものを相談することは、重要なことではないかと思います。
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