観葉植物とは
観葉植物とは、美しい葉を観賞する植物のこと |
ここでは、コニファーやサボテン・多肉植物を除いた一般的な観葉植物について、その管理方法と楽しみ方についてご紹介します。
観葉植物の管理方法
■購入のポイントショップには、たくさんの鉢が並んでいます。好みの葉色、葉の形で選ぶことはもちろんですが、さらに重要なチェックポイントは株全体の健康状態です。葉はみずみずしく色は鮮やかか、斑(ふ)とは異なる斑点や黒ずみはないか、株元がクラクラしていないかなどをよく観察して、良い株を選びましょう。
■置き場所
窓辺に置かれることが多いが、置き場所は性質に合わせて |
春から秋は戸外でも管理ができますが、夏の直射日光で葉焼けを起こす場合があります。夏は木陰に置いたり、遮光ネットを利用するなどして直射を避けましょう。逆に晩秋ともなると、戸外に出しっぱなしにしていたものが一晩で枯死してしまう場合もあります。比較的低温に耐えられるとされる観葉植物でも、霜には弱いものです。早めに屋内に取り込むなど、温度管理にも気を配りましょう。
■水やり
水やりは、「鉢土が乾いたら、底穴から流れ出るくらいたっぷりと」やります。乾き具合は使用する土にもよりますが、通常夏は1日1~2回、冬は数日に1回程度になるでしょう。
細口の水差しと霧吹で適度な湿度を保とう |
また、観葉植物には通常の水やりだけでなく、葉水も大切です。夏場は戸外に出してジョウロで株全体に散水してあげてもOKですが、冬は室内も乾燥しているので空中湿度を保つために霧吹で葉水を与えます。
■肥料
観葉植物は、葉を楽しむのでチッソ分がやや多めの肥料になります。園芸店やホームセンターでは、観葉植物用と銘打った肥料も市販されています。 室内で楽しんでいる場合、油かすなどの有機肥料では匂いが気になってしまいます。近頃ではあまり匂わないペレット状の有機肥料もありますが、化成肥料や液肥を使う方が一般的です。いずれにしても、用法・用量を守って与えることがポイントです。肥料が少ないことよりも、与えすぎによるトラブルに要注意です。
施肥の時期は、真夏や真冬を避け、春・秋の生育期が適しています。なお、植替え直後や株が弱っているときには施肥は控えましょう。
■植替え
鉢植えで購入した観葉植物は、2年もすると鉢内が根でいっぱいになり、根詰まりを起こしてしまいます。そのため、数年に一度は植替えが必要になります。目安としては、鉢底穴から根がはみ出しているような状態です。いまの鉢よりひと回り大きい鉢に植え替える「鉢増し」は簡単な作業でできますが、鉢の大きさを変えたくない場合は、古根を整理して株をコンパクトにまとめたり、株分けをして植え替えします。
観葉植物の病虫害
観葉植物は、庭で育てる草花などに比べると病虫害の発生は少ないのですが、それでも全く無縁というわけにはいきません。観葉植物でよくある病虫害には、ウドンコ病、炭疽病、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ、ナメクジなどがあります。対処法としては薬剤を使うことなどが考えられますが、ハダニなどは葉水を与えることでも防除できます。観葉植物の楽しみ方
資材を変えて、いろんな楽しみ方ができる |
この他にも観葉植物を数種組み合わせて寄せ植えにしたり、グリーンだけのハンギングバスケットを作ったり、テラリウム栽培で楽しむこともできます。和室にはシックな鉢に観葉の小苗を植えて、盆栽風に楽しんでみてもよいでしょう。