ガーデニング・園芸/ガーデニングの始め方

ガーデニングに必要な園芸道具…基本~おすすめの園芸用品と選び方

スコップやホース、植物のサイズに応じた鉢など、園芸初心者向きの基本的な道具。必需ではないけれどあると便利、作業効率をアップさせるおすすめの園芸道具。土に関連する道具、庭作業に関連する道具などガーデニングに必要な園芸道具と選び方をご紹介します。

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

ガーデニングの基本的な道具...スコップ、鉢、ホース等

ガーデニングに必要な道具

シャベルは素材もいろいろ

■シャベル・スコップ
シャベルとスコップは地域によって呼び方が逆の場合があるようですが、ここで言うシャベルは「移植ゴテ」と呼ばれる類いで、ガーデニングの必需品です。シャベルには剣先の広いものと、細身のものがありますが、剣先の広いものは、土を掘り返したり植物の植付けをしたりと幅広く使えます。一方細身のほうは、鉢植えのものを植え替えたりするのに便利です。

選び方は、柄の付け根がしっかりしているもの、握り具合の良いもの、重すぎないものをポイントに吟味します。価格は材質などによりピンキリですが、はじめのうちは安価なものでも良いでょう。

庭がある方は、スコップもぜひ用意しておきたいですね。選び方は、実際に持ってみて、グリップの握り具合や重さを確認します。また、刃の肩に足をかけてグッと掘り込む使い方を考慮し、柄の長さが体にあっているかも吟味しましょう。

 
ジョウロ
ジョウロは蓮口が肝心
■ジョウロ・ホース
ジョウロもシャベル同様にたくさんの種類がありますが、蓮口の取り外せるジョウロが一つあると便利です。広い面積に水やりする場合は蓮口をつけた状態で、鉢物など狭いところに集中して水やりするときは蓮口を外して、と使い分けができるからです。また、蓮口の向きを上向き・下向きと切り替えることで、水のあたりも変わってきます。容量は3リットル~6リットルくらいまでが一般的ですが、庭の面積と自分の腕力に相談して選びましょう。

庭が広いお宅やジョウロでは効率が悪いという場合には、散水ホースを準備しましょう。シャワー・霧状・ジョウロなど、散水パターンを手元で切り替えられるものが便利です。ガーデニングだけでなく、夏場の打ち水や洗車にも使えますね。散水ホースは、リール付きのものが持ち運びや収納にも便利でしょう。予算に応じて選んでみてください。

なお鉢物や室内の観葉植物には、細口の水差しや霧吹きがあるとよいでしょう。カラーやデザインもいろいろあるのでインテリアや好みに合わせて揃えると、よりいっそうガーデニングが楽しくなりますね。
 
剪定鋏
剪定鋏は、木質化した茎にも

■鋏(はさみ)
鋏は植物の茎を切ったり、用土のビニール袋を切ったり、結束紐を切ったりと出番の多い道具です。袋を切ったり、紐を切るといった雑用に使う鋏は安価なものでも間に合いますが、植物を切る鋏は専用のものを用意しましょう。

「ガーデニング鋏」とか「園芸鋏」といった名称で売られている多目的なものを一つ用意すると便利です。価格は1000円~2000円前後です。刃は手入れのしやすいステンレス、グリップは手に優しいラバーやビニールコーティングが施されているなど、工夫されたものがたくさん出回っています。

庭木があって自分で剪定作業をする場合は、別に剪定鋏や枝切り鋏、剪定鋸なども必要になってくるでしょう。選び方のポイントはすべてに共通し、握り具合や重さを確かめてから購入しましょう。

■鉢(はち)
庭があるお宅でも寄せ植えや育苗などに使うため、鉢は必需品となります。 鉢選びには、素材や形、大きさなどがポイントになりますが、目的や用途にあわせて選びます。

 
園芸グローブ
かわいい園芸グローブもある
■園芸グローブ
ガーデニングでは土をいじるので、園芸グローブも用意したいものです。土を掘り返す時は、軍手やゴム引きグローブを、ツルバラの誘引には皮手袋、寄せ植えには薄手のゴムやニトリルの手袋を、と用途に応じて何種類か用意しておくと便利です。ホームセンターなどで各種取り揃えてあります。


■ウェア
身に着けるものとしてエプロンや日除け帽子、ガーデニングシューズなどもあると、土汚れを気にせずに作業できます。 エプロンはポケットがたくさんついたものや、ビニールコーティングされたものなど、デザインも様々あります。帽子は、麦わら帽子でも気になる紫外線をカットしてくれるUV加工したものでも、お好みでどうぞ。ただし、夏場は日射病などを防ぐためにも必需品ですね。足元は長靴でも、履きやすいデッキシューズなどを庭用としても良いでしょう。
 

おすすめの園芸用品...ガーデンシート、バルブプランター等

ガーデニングツール
必要に応じて揃えた道具は、長く付き合いたい
ガーデニングの作業は多岐にわたりますから、その場その場に応じて必要となる道具も変わってきます。先に挙げた基本的な道具だけで間に合わせられる場合もありますが、別にあらたな道具を用意しておくことで作業効率アップに繋がることもあります。そんな「あると便利な」道具を、以下に列記してみましたので参考にしてください。

■土に関連する道具
ガーデンシート(ガーデニングシート)、熊手、酸度測定器、土入れ、バルブプランター、ピンセット、フルイ、寄せ植え用シャベルセット、レーキなど

■庭での作業に関連する道具
ガーデニングカート、脚立、草刈り鎌、芝刈り機、集草バッグ、高枝切り鋏、噴霧器、ヘッジトリマーなど

このほか雨水タンクや自動灌水装置、ガーデンシュレッダー、コンポスターといったものもあります。

ガーデニングの道具はたくさんありますが、自分のガーデニングスタイルや庭の規模に合わせて、少しずつ揃えていきましょう。なお、これらの道具たちは、これから一緒にガーデニングをしていく大切な「友」です。使用後の手入れはしっかり行い、長く付き合いたいですね。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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