家庭菜園/野菜の選び方

秋に植える野菜の種類と家庭菜園での育て方・オーガニックな栽培方法

秋植え野菜(9月、10月など、秋に植える野菜)のうち、家庭菜園におすすめなのはタマネギとイチゴです。その理由と育て方のポイントをご紹介します。なお、「オーガニックな栽培方法」をコンセプトに、できる限り化学農薬・化成肥料は使わないやり方です。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

<目次>
 

秋に植える野菜(9月、10月に植える野菜)でおすすめの種類は?

■秋植え野菜の種類
秋植え野菜(9月、10月に植える野菜)でおすすめなのは玉ねぎとイチゴ

秋植え野菜(9月、10月に植える野菜)でおすすめなのは玉ねぎとイチゴ

秋に植える野菜は、たとえば以下の種類があります。 ホウレンソウ、カブ、コマツナなどは、春から始めても良いのですが、秋から始めることもできます。秋スタートの方が、病害虫が少ないので初心者には育てやすく、おすすめです。

■秋植え野菜で家庭菜園におすすめの種類
玉ねぎとイチゴは初心者にも育てやすい

玉ねぎとイチゴは初心者にも育てやすい

なかでも、初心者でも育てやすいのはタマネギ。それから、野菜ではありませんが、ガイド一押しの作物はイチゴ。この秋植えておくと、翌年の春以降、毎朝採れたての実を楽しむことができる楽しみな作物です。
 

秋植えにおすすめ・タマネギの育て方

タマネギ
5月頃のタマネギ
種からはじめる場合は、9月上旬に種まきを、苗からはじめる場合は11月の中旬頃に畑に定植します。あまり手をかけたくない場合は、ホームセンターなどで苗を手に入れればOK。その場合、太さは鉛筆の太さくらい、長さは20cm~25cm程度(手のひらを目いっぱい広げたときの親指の先端から小指の先端くらいの長さ)に揃ったものを選びます。

種からはじめる場合は育苗床といって、苗を育てるための専用のスペースを用意し、種をまいてから2カ月程度で上記のサイズに育ったら、畑へ移植します。

苗は15cmくらいの間隔で畑へ植え付けます。この状態で、収穫期の6月まで育てます。ここで冬を越すことになるので、霜で根が持ち上がってしまったりすることもあります。寒さ除けとして、黒いビニール製のマルチを使うと春先の雑草除けにもなり、一石二鳥。6月に入り、長ネギのようにピンと立っていた茎が倒れ出し、その葉が枯れ始めたら収穫期です。
 

狭いスペースでも育てることができるタマネギ

ここまで読んで、「秋の終わりに定植して収穫期は6月なんて、約半年もの間、畑を占領してしまうではないか?」と思われる方も多いでしょう。でも、大丈夫。タマネギは密植(株間を詰めて植えること)のほうが、出来がいいといわれています。他の作物と作物の間や、畑と通路の間などの細いスペースを利用してつくることができるのです。

また、タマネギには畑の病害虫を防ぐ効果があり、特にニンジンやキャベツと相性の良いコンパニオンプランツとして知られています。あえて、畑のすき間や空いたスペースを利用して植えておくと良い作物なのです。
 

秋植えにおすすめ・イチゴの育て方

イチゴ
イチゴの花
秋に入ると苗が販売されはじめるイチゴ。最近は、「とよのか」「章姫」など、果物屋さんでイチゴを買うのと同じくらい、様々な品種の苗が入手しやすくなっています。

苗を手に入れたら、たい肥をたっぷりとすき込んだ土にボカシ肥か鶏ふんを入れ、30cmくらいの株間で植え付けます。ここの状態から春になるまでの間は、地上部にほとんど変化は見られませんが、冬の間、寒さにさらすことでしっかりとした株に育てます。

私たちが日頃食べているハウス栽培のイチゴは、1月~2月頃に旬を迎えますね。でも、露地栽培では5月下旬以降が旬。ハウス栽培のものが市場に出回らなくなっても、畑ではなかなか実が色づかないという状態が続きます。初めて育てると、本来の旬とハウスものの旬の違いを実感することでしょう。

収穫が終わっても抜いてしまわずにそのままおおきく育てます。夏~秋にかけて、株元からランナーという細い茎が伸びて、その先端に子株が育ちます。秋になったら、その子株を切り離して、新しい畑に植えるというようにして、毎年育てていくことができます。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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