ダニによる被害

マダニは原虫、細菌、リケッチア、バルトネラ、ウイルスなど多くの病原体を媒介します。

■猫ヘモバルトネラ症
ヘモバルトネラ フェリスという菌に感染すると、猫には元気がなくなったり、体重が減ったり、食欲がなくなったり、貧血になるなどの症状が現れます。この菌への感染は輸血や胎盤感染の他、ノミやマダニによって媒介されるといわれています。

■耳疥癬(耳ヒゼンダニ・耳ダニ)
耳の中にコールタールのような真っ黒な耳あかが詰まっていれば、耳ダニが疑われます。耳ダニは猫の外耳炎の大きな原因のひとつで、痒みで掻いたり、頭を振ったりします。真っ黒に見えるのはダニの集団でよく見ると動くのがわかるでしょう。耳掃除で耳の奥にダニを押し入れてしまうと治療がやっかいになりますので、すぐに動物病院に行きましょう。他に猫がいれば簡単に感染しますので、同居猫に耳ダニが発見されなくても同時に投薬治療をお勧めします。耳が折れているスコティシュフォールドは、耳の中が湿気やすいので特に注意を。耳介に病変がみられたり、頭、首、四肢の先端に部分的な脱毛や赤くなったり、痒みが起こることもあります。


この他のダニやシラミ

■猫疥癬(猫小穿孔ヒゼンダニ・猫小穿孔疥癬虫)
約0.2mmほどの小さなダニで、猫の頭部から耳のかけての皮膚に小さな穴を掘って寄生します。かさぶた状の発疹ができ、猫は激しい痒みに悩まされます。

■ツメダニ症(別名:歩くフケ)
体幹部や背中に白い粉を吹いたようなフケのようなものが見られたら、ネコツメダニを疑います。痒みの程度は様々なので気がつきにくいため、背中などにかさぶた状のフケがひどくみられたら動物病院に相談してください。

■ニキビダニ(デモデックス・毛包虫)症
猫の毛包や皮脂腺にニキビダニが寄生すると、皮膚炎を起こしたり脱毛したりします。猫同士で感染することは少ないといわれていますが、子猫や老猫、免疫が落ちている猫は注意が必要。おもに頭、耳、首によく見られ、まれに全身に広がることがあります。

リンクスアカルス
以前は日本でみられなかったダニですが、海外から輸入される猫によって増えてきているようです。このダニが寄生するとフケがよく出ますが、痒みはそれほど強くないようです。

ネコハジラミ
体調1mm程度のシラミで、毛の先に小さな白い固まりがついていたら毛に生み付けられた卵です。卵は洗っても落とすことができないので、駆虫をすると共に卵が付いている部分の毛をバリカンで刈り取ります。