動物病院に行く時の飼い主のマナー

動物病院に猫を連れて行く場合に、飼い主さん側もこれだけは守らなければという約束事があります。

  1. 猫をキャリーに入れましょう
    診察を受けに行くときは、猫をキャリーケースや、もしキャリーケースがなければ洗濯用のネットに入れるなど、猫が飛び出さないようにして連れて行くのが最低限のマナーです。

    ちょっとした物音や話し声でもパニックを起こすのが猫。もし飼い主さんの腕から飛び出した猫が、運悪く開いたドアの向こうに飛び出したら捕まえることは不可能! 外に飛び出さなくても、キャリーに入れていない猫がそこにいるだけで他の患畜さん迷惑です。診察を受けるその瞬間まで、特に待合室では猫を外に出さないようご注意ください。

    ハーネスやリードを付けているから大丈夫、と安心している飼い主さんも見かけますが、病院は病気の動物が集まるところです。自分の可愛い猫にノミやダニ、他の病気を移したくなかったら、他の患畜さんと接触させないように注意してください。

    どんなに他の猫や犬が可愛くても、触ることで感染する病気で通院している患蓄もいます。素手で触らないように。もし触った場合は、自分の猫を触る前に手を洗いましょう。
  2. 何を質問されても答えられるように用意しておきましょう
    猫が「お腹が痛いので病院へ連れて行って」と言うわけがないのですから、飼い主さんはその猫の状態をきっちり把握し、「いつ」「どんな状態」になって病院に連れてきたのか説明する必要があります。病院ですぐに受け答えできるように、以下チェック項目をメモ書きしていくと診察の手助けになるでしょう。

    ■具合が悪くなったのはいつから?
    具合が悪くなったと気付いたのはいつですか? もし外出している間に何か起こったなら、何時に出かけて何時に戻って気付いたか、気付いたときの症状は?

    ■どんなふうに?
    吐く場合
    いつ頃、何回ぐらい、どんな状態ものを? もし持っていけるのならサランラップなどで吐いたものをくるんで持参してください。

    下痢の場合
    いつ頃、何回ぐらい、どんな状態のものを? 下痢をしている場合も、便を持参したほうが診断に役立ちます。

    ぐったりしている場合
    最後に食事をしたのは? 何をどのぐらい食べたのか? 水を飲んだのはいつ? オシッコはいつも通り出ていますか? 量は? 色は?

    連れて行く病院がかかりつけの先生でない場合は、ワクチンの記録も答えられるようにしておきましょう。食べているフード(メーカー)1日何回、どのような形で与えているかなども必要な情報となるでしょう。

    大概はそれほどの重病でなく、先生も診断すればおおよその病名はわかるでしょうが、飼い主さんの観察に優るものはありません。日頃から猫の行動を注意して覚えておいて、いつもと違う様子が少しでもあればそれを伝えましょう。何気ない飼い主さんの観察力が診断の手助けになることもあります。
  3. うちの子(猫)の性格を伝えましょう
    飼い主にはなんでもないと思っても、猫には大きな驚異!と感じる瞬間があります。飼い主にとってはどんなに可愛い、よい子でも、もしかしたらはじめての先生には非常に凶暴な猫に豹変するかもしれません。いつもだったら、触られたり抱っこされても平気な子でも、病院に行くのは猫の状態がよくないとき。もし家で一度でもパニックを起こしたことがあるならば、それを伝えて先生に心の準備をしていただきましょう。家ではどんなに良い子でも、診察室では暴れることがあります。
  4. 治療の最中に質問したり、話しかけるのはやめましょう
    ある程度治療が一段落して、先生の方から話してくだされば、そのときわからないことを質問するのはかまわないでしょう。でも、診察中は先生も色々な症例を考えている最中かも知れません。もし、どうしても疑問に思うことがあって、そのとき質問したいならば、「今、お話伺ってもよろしいですか?」と都合を尋ねる気配りが欲しいです。
  5. わからないことはきちんと聞き返しましょう
    もし面倒くさがったり、曖昧な返答しか返ってこない場合は信頼関係が築けない先生かも知れません。人間同士ですから「合う」「合わない」があると思います。先生の方に命を預かっているという自覚がみられない場合、主治医としてお願いするのは考えものです。後で後悔を残さないために、そこでの治療を続けるかどうか今一度考えてください。
  6. メモ魔になりましょう
    そのときの猫の体重や心拍数、そして薬が出た場合は、何のための薬か、何という名前の薬か聞いてメモに残し、自分自身と猫のための知識にしてください。ただし、何回動物病院に通って様々な病気の治療に立ち会ったとしても、あなたはあくまで素人。専門の勉強を積んだ獣医師とは違うと自覚してください。
  7. 獣医師の指示は守りましょう
    病状が落ち着いたからといって出された薬を最後まで飲ませなかったり、前にもらった薬はこの症状のときに飲ませればいいなどと判断し勝手に薬を与えるなどもってのほか。多頭で猫を飼っていて、別の猫と同じような症状になったからといって、治療を受けた猫の薬を与えるのはやめましょう。

診断はあくまで獣医師に任せましょう。そのためにも信頼できる先生を探すための努力をしてください。薬の飲ませ方など、どんなことでも不安に思うことがあれば先生に聞きましょう。先生とは気軽に質問ができる関係を築きましょう。