動物病院・信頼できる獣医師の見極め方
信頼できる主治医を見つけるのはかなり難しいと思われますが、できれば下記のようなポイントを満たしている動物病院が望ましいでしょう。- 獣医師・スタッフ共に動物に対して深い愛情と、生命を扱う自覚と使命感を持っていて猫の扱いになれている
- 病院は明るく清潔である
- 最新の設備を整えていて、最低限でも血液検査(生化学)は院内でできる
- 病院まで20分以内で行くことができる
- 緊急時、時間外の対応をしてくれる
- 病気や検査、薬に対する質問に対し、面倒くさがらずわかりやすく答えてくれる
- 料金が明瞭会計で、領収書に明細が記載されている
- 手指・器具・診察台などを毎回必ず消毒している
- 注射器は使い捨てにして、注射針の管理などがきちんとされている
- 猫の体重を量ってから薬を出す
- ワクチンの証明書にワクチンのロットナンバーシールが貼られている
- 学会に出席するなど、新しい知識を吸収しようとする努力が見られる
- 院内に新しい薬や、フードのパンフレットなどが掲示されている
- 猫の行動学・習性などについての知識があり、ブリーダーなどの経験者から学ぼうとする努力が見られること(なんといっても飼い主さんに優る観察者はいないわけですから、飼い主さんに敬意を払ってくださる先生が望ましいと思います。もちろん飼い主さんにも努力が必要ですが)
- 自分の手に負えない病気だとわかったら、専門の病院を紹介してくれる
主治医としての動物病院は、できるだけ近場の方が便利でしょう。しかし緊急時主治医に連絡が取れなかったら駆け込める救急病院や、眼科や皮膚科など専門知識が必要なときに連れて行ける病院など、複数の病院をチェックしておくことをお勧めします。
よい動物病院・先生と出会う方法
運や縁という言葉で片づけたくはありませんが、それもひとつの要素だと思います。でも一番確かなのは、先輩の猫友達や近所で猫を飼っている人に評判の良い獣医さんを教えてもらうことです。近場で見つかればそれに越したことはありませんが、猫友達が遠くに住んでいる場合は、猫友達の主治医先生に自分の住んでいる地域の先生を紹介していただくという手もあります。同じ大学の出身者や、学会で顔を合わせるなどの先生の交友関係、同業者の推薦ほど確かなものはないでしょう。相談できる人がいないときは、ネットの口コミ情報やタウンページでご近所の動物病院を探してみましょう。そして健康診断を受けに猫を連れて行ってみます。自分の目で院内の様子を見て、待合室でほかの患畜の飼い主からその先生の情報を聞いて、診察中の猫の扱い方をみる。腕のよい先生かどうかはすぐにわからなくても、猫の扱い方をみればその先生が猫に慣れているか? そうでないかはわかるでしょう。あなたがもしこの先生は「いいかもしれない」と思えたのなら、次はワクチンをお願いしてみましょう。
そしてもし信頼できそうな先生が見つかったら、さて、今度あなた自身が先生と仲良くつき合える飼い主さんになってください。