/猫のしつけ・ケア

野良猫の迷惑と地域猫の考え方(5ページ目)

飼い主のいない猫が増えることで起こる迷惑を減らすために、猫の不妊・去勢手術を行い地域で猫と共生していく地域猫化活動やエサやりのルールとマナーを紹介します。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

地域猫活動は自分のまわりから始める

一つの町内にひとりでも地域猫活動を実践できる人がいたら、猫によるトラブルがぐっと少なくなると思いませんか?

猫は縄張り意識の高い動物だと知られていますが、豊富なエサ場は複数の猫の縄張りの中心で、そのまわりの微妙に重なり合った縄張りを共有しながら、時間差を取り、できるだけ他の猫に出くわさないように見回りをします。去勢されていないオス猫はかなり広い行動範囲を持っていて5~800m、ボス猫であれば1km以上、不妊手術していないメス猫であれば2~400m程度ですが、これが去勢・不妊手術済みの猫であればせいぜい100~200m程度であまり動き回らなくなります。メス猫は生まれ育った場所からはあまり移動しませんが、発情シーズンが来るとオス猫はメス猫を求めてかなり遠くまで移動し、あっさり縄張りを捨てることもあります。

1頭の猫が活動する範囲はそんなに広くないので、それそれの町内に生息する猫の数の把握ができれば、保険所やほかの地域で地域猫活動をしているボランティアに相談してください。猫がたくさんいる地域では手術費用だけでかなり高額になってしまうので、ひとりで活動するのが難しいと思えば町内会に相談するなど、地域で猫が増えていることを問題と捉えている人に協力を依頼しましょう。

この活動は猫が好きな人だけが行うと思われがちですが、わたしの経験では猫が嫌い、迷惑と怒っている人の方がすばらしい協力者になりえます。何度も話し合って地域ごとで必要と思われるルールを決めるために、できるだけ多くの地域住民に問題提起をしてみましょう。猫を排除することは法律的にも物理的にも不可能であるということ、地域猫という考え方・活動があることに対しての理解が得られるように、飼い主のいない猫のトラブルは地域全体の問題であると情報を発信してください。

地域猫活動において一番大切なことは、これが一番よい方法とか、これしかやりかたがない、こうしなければいけないと思いこむのではなく、その地域によって住民の意識が違ったり住環境が違うことを考慮して、そこで一番適した方法はどれかを模索することです。

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