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野良猫の迷惑と地域猫の考え方(6ページ目)

飼い主のいない猫が増えることで起こる迷惑を減らすために、猫の不妊・去勢手術を行い地域で猫と共生していく地域猫化活動やエサやりのルールとマナーを紹介します。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

無責任なエサやりのトラブル

一番問題になるのは、無責任なエサやりの存在です。自宅のまわりだけでなく、自転車や電車に乗って遠くまでエサを配りに通う人もいます。エサ場があるとそこに集まる猫の数が増え、エサやりのマナーが守られないと、食べ残しが悪臭を放ちカラスが集まるなどの二次迷惑が起こります。猫が可哀想だから、猫を助けたいと思ってエサを与えていても、住民に不快感を与えてしまっては逆効果で、よけいに猫が責められてしまいます。

エサやりのルールとマナー

エサやりの基本的ルールとして不妊・去勢のための捕獲目的、もしくは手術が済んでいる猫以外にはエサを与えないようにします。そして、以下のマナーを守るようにします。
  • エサを与える場所と時間を決める
  • エサを起きっぱなしにしない
  • 食べ残しはキレイに片付ける
  • 地面を汚さないために入れ物に入れて与える
  • 近隣・地域の住民にその場所で猫にエサを与えることへの理解を得る
このようなエサやりのルールとマナーの徹底と共に、猫の糞を片付けたり猫の迷惑を減らすための活動も併せて行うことが、近隣の住民に猫との共生を理解してもらうための一つの方法ではないかと考えます。

「あなたは猫が好きなんでしょう。好きな人がやればよいのよ」「かわいそうと思うんだったら、あんたが飼えばいい」。不妊・去勢手術のために捕獲活動をしていると、必ずといってよいほどこのような言葉を投げかけられます。自分の家のことだけでなく、自分が住んでいる地域全体を見渡す余裕があれば、もっと住みよい社会に変えることができるのではないかなぁ、と思います。

猫による迷惑は、飼い主のいない猫だけではなく、飼い主がいる猫が引き起こしている可能性もあります。猫が好きで猫と暮らしている人は、近隣に迷惑をかけないためにも完全室内で飼い、きちんと管理できる繁殖計画がない場合は不妊・去勢手術を行い、猫をむやみに増やさないようにしてください。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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