爪研ぎ用品
猫が爪を研ぐのは爪のお手入れと自分の縄張りを示すためのマーキングなので、これをやめさせることはできません。一度爪を研いだ場所には、その後何度も爪研ぎをしたがるようになるので、家具や壁・絨毯・畳などを爪研ぎの被害から守るためには最初のしつけが肝心です。外で暮らしている猫の爪研ぎ対象物は、たいていが木。適度に爪が刺さる柔らかめの木が好みで、地面に平行になって爪を研ぐこともありますが、地面から垂直方向に向かって身体を伸ばして自分を大きく見せるために高い位置で爪を研ぐことが多いです。
市販されている爪研ぎには、木製だったり段ボールだったり絨毯素材だったりと様々なタイプのものがありますが、どんなタイプのものでも最初に猫にここで爪研ぎをしてね、と教え込んでおけば特に好き嫌いなく使ってくれることが多いです。
キャットタワー
高価なものが多いですが、部屋の中に置くスペースがあるならば、ここは奮発してキャットタワーの購入をお勧めします。キャットタワーは1台で猫の寝場所、運動場所そして爪研ぎをかねてくれます。もしもの災害を想定すると、天井で留められるタイプが安全でしょう。ネット通販などで非常に安価なものも出回っていますが、体重が重くなった時や活発に遊ぶ猫だと、あっという間に壊れてしまうことがあるので、しっかり作られているものを選びたいです。キャットウォーク
壁に段差をつけて棚を取り付けキャットウォークを設置すると、猫のお気に入りの遊び場ができます。賃貸などで壁を傷つけられないときは、カラーボックスやスチールの棚、家具の段差を利用してもよいでしょう。ケージ
ケージは24時間猫を閉じこめて生活させるものではなく、新しい環境に慣らすために、そして生活のリズムを教えるしつけのために活用したい猫用品です。部屋にスペースがあれば、猫トイレを置いても余裕のある2~3段の大きめのケージを用意してあげたいです。もしケージを用意するのであれば、猫の食事は最初からケージの中で摂らせるようにします。もちろん、水もお忘れなく。
ケージに入れられた当初は大騒ぎして暴れたり、鳴き叫ぶかも知れませんが、猫には無関心を貫いてください。猫と向き合える時間が来たら、ケージの扉を開けます。もし猫が寝ていたらそのまま無理に起こさす、ケージの扉を開けておくだけでOKです。人間の24時間は、子猫時間ではおおよそ3~4日に相当します。猫の月齢によりますが、食べたり、遊んだり、寝たりは2~3時間ごとのリズムが多いです。生活のリズムを教えて、メリハリを付けることで猫のオンとオフがコントロールできるようになります。人間の食事時間や、家族が慌ただしくして猫にかまう余裕がない時は、猫をケージに入れ、上から大きな布をかけ覆ってしまいます。普段から食事やトイレはケージの中を使うようにしておけば、尚のことケージに閉じこめられる違和感が少ないでしょう。