キャリーバッグ
プラスティック製、布製品、籐で編んだものなど様々なタイプのものがありますが、猫を外に連れ出す時に車か徒歩(自転車など)かで選ぶタイプが変わってくるでしょう。猫連れの移動が車だったら少々重くて大きいプラスティック製のキャリー(コンテナ、クレートなどとも呼ばれる)でも大丈夫でしょうが、徒歩や自転車などだったら布製のキャリーバッグの方が軽くて使いやすいでしょう。ただ布製の商品だと、もし猫が中で吐いたり粗相したりして汚れた場合キレイに落とせなかったり、また消毒がしにくいという難点があります。キャリーバッグは消耗品なので、汚くなったら買い換えればよいと思うのであれば、布製タイプの方がリュックや前抱っこができるものなど、バラエティに富んでいます。使用方法や目的に合わせて選んでください。
非常に恐がりの猫はキャリーに入れられること、そして外に連れ出されることを嫌ったり、キャリーの中で鳴き叫んだりすることがあります。まわりに余分な空間があると余計猫が不安がりますので、キャリーバッグの中に毛布やタオルを詰めたり、また洗濯用ネットやインナーキャリーという商品を利用すると猫の不安を少しだけ和らげる効果が上がるかもしれません。また外側がネット上になっていて外が見えるようなキャリーもありますが、移動中に外が見えると余計怖がる猫もいるので、その場合はキャリー全体を布で覆ってあげて猫を落ち着かせてあげてください。
どんなキャリーを選ぶにしても、丈夫に作られていて、猫が脱走しにくい設計で、なおかつ猫の出し入れが楽な製品が良いでしょう。
猫ベッドやハウス
猫と同居されたことがある方は「これは可愛くて暖かそう! きっとうちの子、大喜びよ!」と購入した猫ベッドを一度も使ってくれない、という経験をされたことがあるかも知れません。猫が何を基準にベッドを気に入るかはなかなか難しい問題ですが、素材そのものよりも置く場所によって使用頻度が変わるということがあります。たとえば、陽があたる窓辺や、他の家具より高い場所、または家具の陰やソファの下など猫が隠れたがるような場所に置き換えると使ってくれたりするものです。基本的に猫は柔らかな感触のフワフワしたものが大好きです。そうした感触のものは、母親猫の記憶を呼び起こすのかもしれません。そして猫は、狭いところに潜り込むのが好きな動物。特に高価な猫用ベッドを購入しなくても、猫の身体の大きさがジャストフィットする程度の段ボールに丸い穴を開けてその中にタオルやフリース、フェイクファーなど猫が気に入りそうな素材の古着を入れておくだけで猫のお気に入りの隠れ家完成。
猫は自分の居心地の良い場所を見つける名人なので、猫が家に馴れてくると自然と猫がいる場所が決まってきます。それがわかってから、部屋にマッチした同居人の好みの猫ベッドを設えても良いでしょう。