フードと食器
基本的に猫には、猫に必要な栄養素を満たしている食事を与える必要がありますので、良質なキャットフードを選んでください。猫の食器は、家庭で使用していない陶器やガラス食器、または100円均一で売られているものでも全然構いません。プラスティック製品は猫によってアレルギー反応を起こしたり、傷がつきやすく、そこに細菌やカビが繁殖することがあるので避けた方が無難です。ステンレス製品でも構いませんが、もし猫が風邪など引いてはニオイがわかりにくくなっている時など、猫の食欲をそそるために食事を温める(食品のニオイが強くなる)ことがあると思います。そんな時のことを想定して、電子レンジに入れられる陶器かガラス食器の方が良いでしょう。
猫にもよりますが、猫は舌ですくい上げる、かぶりついて飲み込む、といった食べ方をします。また猫のヒゲは猫にとってセンサーの役割を果たすので、ヒゲが食器に触れると食事を嫌がって食べなくなる子がいます。よって猫の食器はあまり深すぎず、なおかつ舌でフードを押し上げていっても外にこぼれない程度の縁があるものが望ましいです。
また、猫にはいつでも飲める新鮮な飲み水が必要です。安定感のある深めの器に水を入れて、室内2カ所くらいに置くと良いでしょう。
トイレ用品・トイレ砂
トイレの大きさや砂は様々なタイプが発売されていますので、最初猫の好みがわからない場合は、いくつか購入して試してみても良いでしょう。本来猫は細かい形状の砂タイプを一番好みますが、馴れてしまうと少々大きめのチップでも問題なく使ってくれます。特に猫が問題なくトイレを使っていれば、トイレや猫砂は同居人が使いやすいものを選択して構わないでしょう。一般的に細かい形状の猫砂は、猫が出入りするたびに飛び散り部屋掃除の回数が増えます。その点では、大きめのチップの方が同居人的には好ましいと思います。去勢・不妊手術が済んでいる猫のオシッコは問題になるほどのニオイではないので、一般的に販売されている消臭効果が高い猫砂であれば、どれを選んでもニオイの差は少ないでしょう。ただ、猫の砂に最初からニオイがついているタイプは、猫のオシッコが混ざると別のニオイを発生します。人によってニオイの感じ方の違いがありますが、ガイド的にはこの混ざってしまったニオイが苦手です。
フードカバーの付いたトイレと、付いていないトイレのどちらを選べばよいかは家のどこにトイレを置くかなどでも変わってくると思います。猫によってはカバーが付いている方が孤立感を感じ安心して用が足せる猫がいます。でも中には、カバーに身体があたることを嫌がったり、カバーがあることで隠るニオイを嫌う猫もいるので、カバー付きにするかどうかは猫の使い方を観察して決めた方がよいでしょう。