大学生の就職活動/就職活動の準備

第二新卒 新しいキャリアプランの考察 1(3ページ目)

景気回復と団塊世代の大量退職により、新卒はもちろん第二新卒も売り手市場。よって将来の転職も視野に入れた、すなわち「今」じゃなく「将来」を見据えた就職活動をしよう。就職留年とフリーターは避けるべし!

執筆者:見舘 好隆

早期退職を防ぐ会社選び

3年その会社で頑張ることができると、「自らのキャリア形成のため」など、ポジティブな理由で次のステップを選べることがわかった。では、どうすれば早期退職しなくていい会社を選べるのだろうか。

もう一度早期退職の理由を確認してみる。

  1. 仕事のミスマッチ:
    「採用条件と職場の実態が違った」「経営者や経営理念に合わない」「仕事が面白くない」
  2. コミュニケーション力の不足:
    「職場の人間関係がつらい」など。その他、「相談相手がいない」なども考えられる。

第二新卒
何度も同じことを言うが、何度も社員と会って、職場の空気を吸ってから、入社を決断することが大切である。最後は自分の勘を信じよう。
結果、「仕事上のストレスが大きい」という結果に繋がることが想像できる。この二つの理由を手がかりに、現在就職活動中のみなさんが取るべきアクションプランは何かを考えてみよう。

ではまず、「仕事のミスマッチ」を防ぐ会社選びとは何だろうか。やはり、徹底的にその会社を研究することが重要だ。もちろん、就職活動しながらの会社研究は、今さら言われなくてもやっているだろう。しかし、記事「内定2つ。どっちか決められない!」でも述べたように、実際に内定を頂いてから入社を決意する段階において、もう一度あらためて会社研究をするべきなのだ。入社を決意する寸前に、何度も人事にお願いして、社員を紹介してもらったり、職場を見せてもらったりするようにしよう。そこでもし「?」と思ったら、その内定をギリギリまでキープして、他社の吟味をしよう。もちろん、内定辞退のルールは守ってね。

次に、「コミュニケーション力の不足」を防ぐ会社選びとは何だろうか。もちろん、コミュニケーション力は自ら高めるものであり、会社が用意するものではない。しかしその力を「高めやすい場かどうか」はチェックしてみる必要はある。結局は「仕事のミスマッチ」同様、社員を紹介してもらったり、職場を見せてもらって確かめることが大事なのだ。もちろん、人と関わって仕事をする以上、コミュニケーション力を高められない職場はない。しかし「ああ、あの先輩は話すの上手だな」「へえ。あんな風に話せばお客様は満足するんだ」など、自分が目指したい人(ロールモデル)がいるかいないかで考えると良いだろう。

後述するが、このコミュニケーション力は将来転職する時にも必要な能力。もし、自らのコミュニケーション力に自信があったとしても、更に高められる場所なのかどうかの視点で確認してみよう。

※次のページで、第二新卒もプランの中に入れてみることを学ぶ!

※学生が志望先企業を絞っていく判断基準のトップは「研修制度が充実している」で、第二位が「成長企業である」であった。入社後自分が高められるかどうかがやはり大事と感じているのだろう。(「09年度 日経ナビ・就活モニター調査[2008年2月]」DISCO Human Resource PLAZA)
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